EUR/USD参照レートのリスク:標本期間と表示方向が結果を変える

2016–2020年と2021–2025年の変化率分布・下落率を再現。逆数と円資産の架空モデルで計算範囲の違いを確認。

分析の目次

保存したECB EUR/USD参照レートでは、通常変化率の母標準偏差は2016–2020年が0.467%、2021–2025年が0.479%。参照レートの最大下落率は14.30%と22.48%でした。ばらつきは近くても経路は異なります。隣り合う公表値間の変化であり、暦日を数日またぐ場合があります。約定価格、口座純資産のドローダウンや戦略収益率ではありません。

一つのボラティリティ値だけでは経路の違いが隠れます。2016–2025年のECB USD/EUR系列を取得・保存し、連続する5年区間に同じ記述統計を適用しました。問いは、対象期間を変えると観測されたリスクの記述がどれほど変わるかです。エントリー規則、建玉数量や業者比較は含みません。

このデータが測るもの

入力系列はEXR.D.USD.EUR.SP00.A、単位は1 EURあたりUSD。2016-01-04から2025-12-31まで2,560件です。ECBは情報提供目的とし取引への利用を強く勧めていません。公式枠組みもこの目的を示します。このレートの下落はドルに対するユーロ安であって、すべての通貨エクスポージャーの損失ではありません。

CSVは公表日ごとに一つの参照観測です。日中の高安、Bid/Ask、約定できる始終値、出来高や資金調整はなく、dojiの本数、SL約定や口座履歴を復元できません。dailyという名称でも各間隔が必ず24時間ではなく、導出行には直前の公表日を記録しています。

二つの分布はどれほど違うか

ECB参照レートに基づく当サイト計算。母標準偏差。
期間観測数/変化数通常変化率SD対数変化率SD絶対変化1%超レート最大下落率
2016-20201279 / 12780.467%0.467%49 (3.83%)14.30%
2021-20251281 / 12800.479%0.478%65 (5.08%)22.48%
2016-20252560 / 25590.473%0.473%114 (4.45%)23.44%

見出しの標準偏差は偏差平方和を観測された変化数nで割る母標準偏差です。n−1で割る標本標準偏差も全結果にあります。どちらも年率換算していません。通常変化率の標本標準偏差は0.467654%と0.478712%。対数変化率の1〜99パーセンタイル範囲は−1.118〜1.180%と−1.307〜1.290%です。これは標本の記述であり、次の観測の予測範囲ではありません。

後半期間は絶対値1%超の通常変化が多い一方、絶対変化の平均は0.342%で、前半の0.352%よりやや小さくなっています。一つの要約で分布全体は表せません。恒久的な相場レジームや統計的有意差を示す検定は実施していません。

ECB EUR/USD参照レート:期間別のリスク比較 参照レート指数と対数変化の分布。隣接公表値の間隔は必ず24時間ではない。下落率は口座純資産ではなく参照レート。 ECB EUR/USD:対象期間でリスク像が変わる 1 EURあたりUSD参照レート:初回=100 85 90 95 100 105 110 115 120 2016 2018 2020 2022 2024 公表間の対数変化(%):件数 0 100 200 300 <-1 -1:-.5 -.5:-.25 -.25:0 0:.25 .25:.5 .5:1 >=1 2016–2020 2021–2025 最大下落率:14.30% / 22.48% 元データ:ECB。当サイト計算、2026年10月7日。 レバレッジ・費用・約定模擬なし。戦略収益率ではない。
参照レート指数と対数変化の分布。元データ:ECB統計。変換と図は当サイトの計算。比較標本の件数は異なります。グラフを別表示 ↗

小さな画面では概要を確認し、細かな値やラベルは「図を拡大」で表示できます。本文の表と説明も併せて読んでください。

参照レートの下落率がより違う理由

2016–2020年の最大区間内下落は、2018年2月15日の1.2493から2020年3月20日の1.0707までで14.30%。2021–2025年は2021年1月6日の1.2338から2022年9月28日の0.9565までで22.48%です。各期間の先頭で、それまでの高値をリセットしています。

2016–2025年全体では、前半の1.2493から後半の0.9565までが23.44%、式は100 × (1 − 0.9565 / 1.2493)です。日中の極値は捉えられず、レバレッジ、金利、スプレッド、税、資金調整や約定モデルもありません。これを口座純資産のドローダウンと呼べば計算の意味が変わります。

読者が結果を再現するには

保存データと明示的な計算

元の取得時刻は2026-10-07T14:18:17.889247+00:00、元計算日は2026年10月7日。通常変化率=100×(P/直前P−1)、対数変化率=100×ln(P/直前P)。各5年標本の最初の観測には変化を付けず、2021年標本へ2020年の直前値を借りません。変化数は1,278と1,280、全期間では境界をまたぐ一つを含み2,559です。未公表日を埋めません。

分位点は(n−1)×p位置の線形補間、高値が同じなら最初の日を保持します。ECB原本CSV、変換した経路、Python標準ライブラリの計算、独立検算コードを取得できます。

原本SHA-256:12bda408fce288c0d9f68de03beffc6d89592a8fde37aff2d336b122baaddab3。50桁Decimalの独立計算と、すべての過去高値候補との比較で統計を照合しています。

ある歴史的な値をモデルに採用する前に、別の期間でも再計算してください。目的は期間依存性を可視化することで、参照系列を売買推奨へ変えることではありません。

ECBの利用条件に従い、出典・正確性・変換の明示が必要です。ECB観測は無料で入手でき、変化率、指数、分位点、分布と下落率は当サイトの計算です。ECBの承認はありません。有料公開する場合も基礎ECB情報を無料で入手できる旨を料金支払い前とアクセス時に表示する必要があります。

表示方向で下落率が変わる理由

レートの逆数を取ると、観測日とカレンダーは同じでも数値が変わります。2,560件すべてをUSD/EURからEUR/USDへ逆数変換しました。図の符号を反転するだけではありません。

ECB参照レートと逆数の過去高値からの下落率。口座損益ではありません。
横スクロールまたは別表示で確認。元データ:ECB参照レート。当サイトの計算で、約定価格・取引費用は含みません。
グラフを別表示 ↗
始終点の変化と過去高値からの最大下落。高値は各区間の先頭でリセット。
標本期間観測数USD/EUR変化率EUR/USD変化率USD/EUR最大下落率EUR/USD最大下落率
2016-2020127912.60%-11.19%14.30%17.04%
2021-20251281-4.44%4.65%22.48%19.19%
2016-202525607.82%-7.25%23.44%19.19%

全期間のUSD/EUR最大下落は2018年2月15日高値から2022年9月28日安値までの23.44%。逆数では2022年9月28日から2025年9月17日までの19.19%で、高安の日付も異なります。表は下落幅を正数、図は過去高値からの距離を負数で表します。

通常変化率r = P₁/P₀ − 1に対し、逆数の変化率は−r/(1+r)。rは割合で、百分率の数字そのものではありません。10%上昇ならr=0.10、逆数は9.09%下落で、10%ではありません。対数変化率は正負が正反対なので標準偏差は等しく、全期間で0.472710%。数学的な恒等式であり、新しい売買優位性の発見ではありません。

参照レートの下落率は、売り建玉のドローダウンでも口座純資産のドローダウンでもありません。損益は決済通貨、数量、契約と費用にも依存します。未公表日を埋めたり日中価格を模擬したりしていません。50桁Decimalとすべての過去高値との独立比較で表とCSV経路を照合しています。

拡張パッケージ:2026年10月7日保存データ・コード・結果・手順(ZIP) · JSON · CSV · 独立計算による検算結果

計算を再現する

Python標準ライブラリのみを使います。同梱ECBスナップショットでオフライン再現でき、analyze.py、verify.pyの順に実行します。

元データはECB統計(研究AではNBPも使用)。計算・分類・グラフは当サイトによる変換で、ECBの承認を意味しません。基礎となるECB情報は無料で入手でき、利用条件は再現パッケージに含みます。AIが計算と編集を支援しましたが、コードやデータの検査は独立した人間の専門家による査読ではありません。

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