金利平価は、今日契約する先渡し価格と、満期の未知のスポット相場を分けます。カバー付きは為替交換をヘッジした投資の比較、カバーなしはそのヘッジをしない期待収益の関係です。通貨名と単位を明示します。個人FXの翌日資金調達は別契約で、自動的に同じ取引とはなりません。

金利平価の式と建値方向

カバー付き金利平価(CIP)は、無裁定の仮定でスポット、先渡し、比較可能な借入・預金金利を結び付けます。ここでS・FともEUR/USD、単位はUSD/EUR。単利年率と共通年数TではF=S×(1+r_USD×T)÷(1+r_EUR×T)です。建値を逆にすれば金利の比も逆になります。契約レートのプレミアムは、将来スポットがFへ到達する義務ではありません。

架空の1年単利USD5%、EUR1%ならF/S=1.05/1.01=1.03960396。先渡しプレミアムは約3.9604%で、4パーセントポイントの金利差と厳密には同じではありません。同じ満期、制約のない借入・預入・先渡し執行、費用前という仮定です。

元本だけの先渡しでは利息が残る

別の架空モデルで10,000EURの預金が1年で2%を生み、満期10,200EUR。契約済みF=1.12USD/EURは元本10,000EURだけを対象にします。残200EURは未知の満期スポットで交換します。細いオレンジ部分は実数量200/10,200で、小さくても為替にさらされています。

横にスクロールすると図全体を確認できます。

元本の先渡しと、ヘッジされない利息満期10,200EURのうち元本10,000EURだけF1.12で固定。残200EURは将来スポット次第。S1.05なら11,410USD、S1.20なら11,440USD、全額先渡しなら11,424USD。満期:10,000+200=10,200EUR10,000EUR×F200EUR×spot=11,200USD=変動する金額S1.05:11,200+210=11,410USDS1.20:11,200+240=11,440USD全10,200EUR×F=11,424USDここで固定されるのは、全額カバー時。
満期10,200EURのうち元本10,000EURだけF1.12で固定。残200EURは将来スポット次第。S1.05なら11,410USD、S1.20なら11,440USD、全額先渡しなら11,424USD。

スポット1.05なら11,200+210=11,410USD、1.20なら11,200+240=11,440USD。全額10,200EURを同じFでカバーすれば11,424USD。部分ヘッジとの差はそれぞれ−14USD、+16USDで、200×(spot−F)です。「先渡し」という名前だけでキャッシュフロー全額をカバーしたことにはなりません。

元本10,000EURと正確に200EURの利息が同通貨・同日満期、全契約履行、費用・税・相手方リスク・早期解約なしと仮定。このF1.12は最初のCIP式の計算結果ではなく、独立した架空契約価格です。

カバー付き:同じ満期のキャッシュフローを照合

また別の1年モデルはS1.10USD/EUR、USD5%、EUR2%。固定単利、同時契約、完全履行で、スプレッド・費用・税・信用リスク・資金調達制約を除きます。F=1.10×1.05÷1.02=1.132352941…USD/EUR、EURのプレミアム約2.9412%。金利差3パーセントポイントとは違います。

11,000USDを預けると利息550USD、満期11,550USD。もう一方は11,000÷1.10=10,000EURを預けて利息200EUR、満期10,200EURを最初に全額先渡しします。丸め前Fなら10,200×F=11,550USDで一致。元本だけでは利息が残る点は、図の別F1.12モデルで確認できます。

BISの2016年9月研究は、世界金融危機以後の持続的CIP乖離について、ヘッジ需要と裁定制約、リスク管理やバランスシート費用を組み合わせて説明しています。規制だけが唯一の原因という説明ではありません。表示上の差が、個人に利用可能な無リスク利益とは限りません。実際のBid/Ask、借入と預金の条件、満期、費用を照合します。

クロスカレンシー・ベーシスは、指定する通貨側の金利調整として表せます。為替のpipsと金利のbasis pointsは別単位で、数字をそのまま置き換えません。

カバーなしと、期待値を実現値へ読み替える誤り

カバーなし金利平価(UIP)は先渡しを使わない同様の投資の期待名目収益を比べます。リスクプレミアムなしの単純形では、高金利収益はその通貨の予想下落で相殺されます。「予想」は実現した交換レートではありません。契約キャッシュフローであるCIPとは違う仮説です。

単純な関係からの実証上の乖離は、フォワード・プレミアム・パズル等として議論されます。2023年のFederal Reserveの新興国研究の要旨は、標本内の期間、期待誤差、リスクプレミアムで結果が異なると報告しています。これはUIPが常に失敗する証明でも、キャリー利益の保証でもありません。研究の範囲と測り方を確認します。

個人口座のスワップは別の計算

翌日資金調達は業者の銘柄仕様と契約に従います。OANDA Corporationの米国FX説明は、流動性供給者のtom-next料率を管理費で調整し、日程に応じて計上する例です。全CFDの共通料金表や日本法人の仕様ではありません。自分の契約法人、銘柄、買い・売り、単位、換算、日程を確認。今日の料率は1年固定の予報ではありません。

架空モデルでUSD100,000の決済通貨建てエクスポージャーに年4%を一定受取とすれば、年4,000USD、365日換算で1日約10.96USD。同じUSDエクスポージャーが価格により1%不利になると1,000USDで、年間受取の4分の1です。選んだ計算単位・仮定であり、実際の業者スワップ条件ではありません。

ヘッジなしの返済と、日数計算の違い

先のUSD5%/EUR2%モデルで、EUR10,000を借り、USD11,000に換えて預金、ヘッジなしとします。1年後USD11,550を持つ一方、EUR10,200を返済。USD残額=11,550−10,200×S_T。満期スポット1.10なら+330USD、1.15なら−180USD、正確なモデルFなら0。元手equityを指定していないので、これを自己資本利回りへ変換しません。

別の90日比較でS1.10、USD5%、EUR2%。架空契約AはUSD90/360、EUR90/365としてF≈1.10828449。Bは両方90/365としてF≈1.10809706。1pip0.0001USD/EURなら差約1.87pipsです。実在通貨商品の慣行を割り当てた例ではなく、日数規則が違うだけでベーシスを実測したとも言えません。

円の例:金利比を逆向きに適用しない

独立した架空USD/JPYモデルはS150円/USD、1年単利JPY1%、USD4%、同日満期・全履行・費用0です。円が決済通貨なのでF=150×1.01÷1.04≈145.6730769円/USD。1,500,000円預金の満期は1,515,000円。10,000USDへ換えて4%で10,400USDにし、全額を丸め前Fで円へ先渡ししても同じ1,515,000円です。

元本10,000USDだけをFで固定すると、約1,456,730.77円に残400USDの満期交換額が加わります。スポット140円/USDなら56,000円を足して約1,512,730.77円で、全額カバーより約2,269.23円少ない。USD金利が高いだけで、円で一定利益が増えるわけではありません。数字は現在の政策金利でも利用可能な商品価格でもありません。

USD/JPY:元本だけと、満期全額の円ヘッジ

USD/JPY:元本だけと、満期全額の円ヘッジ独立架空1年単利モデル。S150、JPY1%、USD4%、F=150×1.01/1.04。費用・不履行なし。仮定に基づく計算円預金1,515,000円USD全額カバー1,515,000円元本のみ、spot140約1,512,730.77円
USD/JPY:元本だけと、満期全額の円ヘッジ. 独立架空1年単利モデル。S150、JPY1%、USD4%、F=150×1.01/1.04。費用・不履行なし。

高USD金利の数字だけで円収益を判定しません。利息も同じ満期・数量でカバーするかを確認します。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

円預金
1,515,000円 – 1,500,000×1.01。
USD全額カバー
1,515,000円 – 10,400USDを丸め前Fで交換。
元本のみ、spot140
約1,512,730.77円 – 10,000USD×F+400USD×140。約2,269.23円不足。

次に確認する項目

  1. 銘柄仕様で買い・売りの資金調達、計算方式、単位、口座通貨換算、計上日数倍率を保存。両方向の合計が負というだけで、業者マージンの額や唯一の原因を確定しません。
  2. 指定方式でポイント等を自分の数量・口座通貨へ換算し、日程を適用。表示数×数量×365では単位違いや日数二重計上になり得ます。将来一定額は架空仮定と明記します。
  3. 政策予定と契約価格を区別。会合の間にも市場調達や業者料率は変化でき、政策決定が個人口座の調達額を機械的に指定するわけではありません。
  4. 全額ヘッジ預金、ヘッジなし借入、個人レバレッジ建玉は別の構造。対象キャッシュフローとリスクをそろえ、スワップの実仕様へ進みます。日本語表示だけで適用法人や税務・利用条件は決まらず、実契約を確認します。