Fedの声明、見通し、議長の回答は別々の情報です。架空のEUR/USDが30pips動いた後、逆方向へ80pips動く例なら、最初の見出しだけでは後の情報を落とします。決定、投影、発言を実際の公表順に比較します。特定会合の値動きを再現した例ではありません。

EFFR:数量加重中央値と平均を分ける

ニューヨーク連銀はEFFRを、FR2420に報告された所定の翌日物取引の数量加重中央値と定義しています。次は金利3%、3.5%、4%、数量10、10、80という架空例です。同一通貨の任意数量で合計100。金利順の累積比率は10%、20%、100%で、数量50%は4%群の中に入ります。境界の同値は生じません。

横にスクロールすると図全体を確認できます。

EFFR:加重中央値は平均ではない金利3%、3.5%、4%に数量10、10、80。累積比10%、20%、100%。数量半分は4%群に入り加重中央値4%。単純中央値3.5%、加重平均3.85%。加重中央値は数量を使う架空の翌日物取引3件金利数量累積比3.0%1010%3.5%1020%4.0%80100%金利順に並べた数量0%50%100%加重中央値:4.00%単純中央値:3.50%加重平均:3.85%
加重中央値4%、単純中央値3.5%、加重平均3.85%。FR2420全データや実際のEFFRの再構成ではありません。

単純中央値は各観測を等しく扱い中央の3.5%。加重平均は(3×10+3.5×10+4×80)÷100=3.85%。加重中央値は金利を平均せず、数量の半分の位置を探します。これはFOMCの目標レンジ決定とも違います。

Fedが公表する資料を分ける

FOMCは通常年8回の定例会合を開き、必要に応じ臨時会合や会合間の行動もあります。金融政策の一部としてFF金利の目標レンジを定めます。公式日程で確認し、全ての行動が定例会合だけで行われるとは仮定しません。目標と実市場のEFFR、CFD契約の資金調達金利は別です。

通常年4回のSEP付き会合は公式日程に印があります。一般に3・6・9・12月ですがその都度資料を確認します。どの項目が常に最重要・最下位という順位はありません。

  • 声明:目標レンジ、経済評価、リスク、投票と条件を、前回の文章全体と比較する。
  • SEP・ドット:投票権のない地区連銀総裁を含む参加者が、自分の仮定における適切な政策を提出する。年末など指定時点の目標レンジは中点で示す。中央値は委員会の公式な約束、投票、実現確率、市場予想ではない。
  • 会見:後の回答を時刻付きで保存する。条件付きの発言は次回決定や反転の保証ではない。

声明と会見の時刻を日付付きで扱う

定例の声明は米東部14:00、会見は通常14:30頃に予定されます。公式日時を各会合で確認します。東部はEST・EDTがあり、日本のJSTはUTC+9で夏時間なし。例えば2026年1月28日14:00/14:30 New Yorkを換算すると、日本は1月29日04:00/04:30。7月29日なら7月30日03:00/03:30です。日付も翌日になります。

声明前や会見までが静かとは限りません。他のニュース、ポジショニングと流動性が変わります。「最初に静か、後で必ず大きい波」と決めず、観測した順序を残します。

最多の予想シナリオと加重期待値は違う

CME FedWatchは30日FF先物から、25bp単位の変更やEFFRと政策目標の関係などを仮定して確率を導きます。時刻付きのモデル出力で、決定保証ではありません。契約が参照するのはその月の日々のEFFRの平均であり、単純に会合直後の金利ではありません。月の何日に金利が変わるかも関係します。

以下はFedWatchの実際の値ではない2結果の架空モデルです。旧レンジ4.25〜4.50%、中点4.375%。25bp利下げで4.00〜4.25%・中点4.125%となる確率を70%、据置を30%と置きます。期待中点は0.70×4.125+0.30×4.375=4.200%。利下げなら旧値との差−25bp、最多シナリオとの差0、加重期待との差−7.5bp。比較基準が違うので数字も違います。政策サプライズ全体を測ったものではありません。

架空の同じ先物価格96.00でも月末側の金利は違う
30日モデル月の内訳後半の金利x
15日4.25%・15日x3.75%
25日4.25%・5日x2.75%

100−96.00=月平均EFFR4.00%。両行の加重平均は同じ4.00%です。月内日数を省いて終点金利へ読み替えません。完全なFedWatch確率計算ではありません。

タカ派・ハト派と他方の通貨

タカ派・ハト派は既存の情報と条件に対する相対的解釈です。引締め方向の予想修正が相対利回りを通じドルを支える可能性はあっても、リスクプレミアム、同時ニュース、既に織込まれた内容も関係します。緩和方向でもEUR/USDが毎回上がるとは限りません。据置に予想より引締め的な声明が付くこともあり、変更時より小さい動きと決めません。

予想通りでも見通しや他ニュースは新情報になり得ます。「ほぼ動かない」「稀」という頻度をここでは割り当てません。金利平価は一定条件で直物・先物・比較金利を結ぶ関係であり、高い政策金利が直物通貨を必ず上昇させる証明ではありません。金利据置、ドット分布変更、会見回答は三つの観測として順に残します。

後の説明を早い時刻の知識にしない

会見の理由と条件を全文で読みます。どの段階も自動的に最大の変動源とはしません。後の議事要旨を声明直後に知っていた情報として使いません。架空モデルで中点4.375%据置なら旧値との差は0ですが、期待4.200%との差は+17.5bp。予想した利下げがなかったのであり、利上げではありません。pipsの予測も出ません。

別の架空参照価格でEUR/PLN4.40÷EUR/USD1.10=USD/PLN4.00。EUR/USDだけ2%下がり1.078、EUR/PLN不変ならUSD/PLN約4.0816。EUR/PLNも2%下がり4.312ならUSD/PLN4.00のままです。スプレッド、料金、実行可能気配を除く恒等式で、Fed効果の予測ではありません。円クロスでも片側だけの説明を避けます。

追加比較:どの窓の反応を報告したのか

公表前の架空EUR/USD参照値1.1000、14:10に1.1030、14:40に1.0950という3観測を考えます。1pip=0.0001なら、公表前→14:10は+30pips、公表前→14:40は−50pips、14:10→14:40は−80pips。最初と最後のどちらを終点にしたかで「上昇」「下落」の説明が逆になります。

この3点から区間内の最高・最安や実際の約定は分かりません。後の回答を最初の+30pipsの原因として扱うこともできません。観測窓、価格種類、取得時刻、同時ニュースを先に決め、知り得た資料だけと対応させます。これは本当のFOMC会合の価格記録ではありません。

同じ3点でも反応の窓で結論が変わる

同じ3点でも反応の窓で結論が変わる架空EUR/USD:公表前1.1000、14:10に1.1030、14:40に1.0950。1pip0.0001、同じ価格種類で比較。仮定に基づく計算公表前→14:10+30pips公表前→14:40−50pips14:10→14:40−80pips
同じ3点でも反応の窓で結論が変わる. 架空EUR/USD:公表前1.1000、14:10に1.1030、14:40に1.0950。1pip0.0001、同じ価格種類で比較。

終点と知り得た資料を記録する。後の回答で最初の反応を説明したことにしない。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

公表前→14:10
+30pips – 早い観測の上昇。
公表前→14:40
−50pips – 後の終点では下落。
14:10→14:40
−80pips – 3点以外の極値・約定は不明。

次の会合で残す記録

  1. 期待の出所、時刻、仮定と結果候補を保存する。最多と加重平均を同一視しない。
  2. 保有、予約注文、自動戦略の予算と実際の執行条件を確認する。経験月数や会見終了でリスクがゼロになるとは考えない。
  3. 声明、実施内容、SEP、会見回答を発表・有効日時付きで分ける。日本では翌日のJST日付も記録する。
  4. 価格種類と窓を事前に定め、他方の通貨、費用と逆の例を残す。数会合だけで反転予測の信頼性を確定しない。日本の登録・商品と税務は別に確認し、外国政策金利から一律に決めない。