この記事の内容
この記事を読むと…
- Ask/Bid数量を合計して相対デルタを計算できる。
- 分類不明の範囲、累積開始点、情報の確定時刻を確認できる。
- 円先物とUSD/JPYの建値方向を区別し、配信範囲を記録できる。
記事内で用語を調べる
トレード日誌 トレーディングプラン デモ口座(仮想資金の練習口座) 流動性 OTC市場(店頭市場) ストップロスオーダーフローは、分類された約定数量が価格帯と時間へどう分布したかを扱えます。フットプリントの色だけで銀行の計画や次の方向は分かりません。対象銘柄と配信、測定イベント、分類方法、情報を受け取った時刻を最初に記録します。
オーダーフローが数えるもの
中央注文板でのマッチングでは、入ってきた積極注文が待機する受動数量と約定し、一つの取引に買い手と売り手の両方がいます。フットプリントはAsk側・Bid側へ分類した数量を示せますが、固有参加者数や指値の所有者は分かりません。本稿はdelta=Ask Volume−Bid Volumeと定義します。約定数量、約定件数、待機注文、気配更新を別々に扱います。
価格だけでは見えない入力を市場構造の分析へ追加できますが、それ自体で予測力が成立するわけではありません。ボリュームプロファイルは価格帯別、時間ベースの出来高は時間別の集計です。相互のデータ範囲をそろえ、別表示というだけで独立した確認と見なしません。
スポットFXに世界共通の板がない理由
BISの2025年執行市場の解説は、ディーラーとの直接取引と、中央指値注文板(CLOB)、気配照会(RFQ)型等の複数市場を説明しています。内部化と取引場所の観測範囲は異なり、ある配信がスポットFX全体を集約したテープとは限りません。個人向け業者すべてが同じ執行経路を採るという説明でもありません。
実際のDOMが何を含むかを確認します。MT5は取引所の板と、業者気配で作る店頭表示を区別し、数量未提供なら価格階段として表示すると説明しています。ForexのVolumesは価格変化回数です。すべてのDOMを流動性供給者の全注文板と扱ったり、ティック数から通貨売買総額を推定したりしません。OTC市場と流動性の範囲を明記します。
CME先物とティック数は別の入力
CME通貨先物は、対象取引場所のデータという選択肢です。欠けている世界スポットの配信を補完して完成させるものでも、CFD執行へシグナルが収益的に転用できる証明でもありません。契約と建値方向を確認します。CMEの6JはJPY/USD、すなわち1円当たりUSDで、通常のUSD/JPY表記とは逆です。
USD/JPYに相当する単位へは逆数を取れますが、先物レートの逆数が同時点スポット相場になるわけではありません。スポットのティック数と実約定数量の関係も、銘柄・取引場所・標本を指定して測る必要があります。ロンドン・NYなら一定の相関が保証されるという前提は置きません。
反対の相対デルタでも、相殺するとは限らない
以下は一つの架空配信、重ならない二つの期間、全約定を分類、単位は契約数、除外フィルターと不明側なし。delta=Ask−Bid、相対デルタ=delta÷(Ask+Bid)です。各棒は共通尺度で、Bの数量はAの2倍です。
横にスクロールすると図全体を確認できます。
AはAsk90/Bid10で出来高100、デルタ+80、+80%。BはAsk20/Bid180で出来高200、デルタ−160、−80%。合計はAsk110/Bid190、出来高300、デルタ−80なので約−26.67%。百分率の単純平均0%は数量を無視します。(80%×100−80%×200)÷300でも同じ結果。負の符号はこの約定集計の説明で、次の値下がり予告ではありません。
フットプリントと待機流動性の違い
Sierra Chart Numbers Barsは出来高と件数を区別し、Ask/Bid分類の仕様と設定を提供しています。全市場深度は必須ではありません。したがって、約定のフットプリントを待機注文の履歴と取り違えません。NinjaTraderのBidAskとUpDownTickも違う方式で、前者の履歴には対応するBid/Ask付きティックが必要です。同じ見た目でも測定が同じとは限りません。
深度可視化は供給された待機数量のイベント、フットプリントは供給された約定を集計します。実際のソフトと接続について、配信範囲、フィルター、履歴権限を確認。製品名だけでは全板・全約定が見えると決まりません。明るい帯から機関名、ストップ注文の意図、所有者を断定しないようにします。
吸収という仮説の架空例
価格が1.0900から1.0875へ下がり、その後の5分足レンジが1.0873〜1.0878内に収まり、供給された分類デルタは負だったと仮定します。この取引場所で買い側が売りを吸収した可能性を問いとして立てられます。しかしフットプリントだけでは厚い待機指値層もその所有者も見えません。追加の板データと明示した検証条件が必要です。
これは選んだ説明価格で、実測したNY時間イベントではありません。大きな分類売りと限定的な下落を、レベルが割れない保証に変えません。表示流動性は変化でき、一時的な突破と戻りもストップ狩りや参加者の意図の証明ではありません。損切りや数量・費用を含む別の計画が必要です。
円建値を逆数にしても、イベント分類は移せない
表示の上下と通貨の強弱を区別し、約定分類は元の銘柄・市場に結び付けます。
小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。
- 1円当たりUSD
- 0.00625→0.00640 – 上昇。円1単位が買えるUSDは増加。
- 逆数の円/USD
- 160.00→156.25 – 下落−3.75円。円高方向は整合。
- デルタの移植
- 自動変換不可 – 別銘柄のAsk約定をスポットBid約定と同一視しない。
合計、分類不明、確定時刻を手計算する
元の完全な合成フットプリントです。架空契約、単位は契約数、区間は10:00を含み10:05を含まないUTCの5分間。各行の価格は約定集計水準で、順序はまだ指定されていません。
| 価格 | Ask数量 | Bid数量 | デルタ |
|---|---|---|---|
| 1.1002 | 120 | 40 | +80 |
| 1.1001 | 80 | 30 | +50 |
| 1.1000 | 50 | 60 | −10 |
| 1.0999 | 10 | 10 | 0 |
Ask260、Bid140、数量400、デルタ+120、相対デルタ30%。別に最初の約定1.1002、最後1.1000と指定すると、正のデルタでもローソク足は下落します。行別集計だけでは順序も買い手人数も分からず、30%は上昇確率ではありません。
分類不明160契約があるとき
別の完全記録に既知Ask260/Bid140と不明160契約があるなら全数量560。不明を全てBidへ割り当てればデルタ−40、約−7.14%。80/80なら+120、約21.43%。全てAskなら+280、50%。不明のうちx契約をAskとすればdelta=2x−40。25%以上という基準にはdelta≥140、従ってx≥90が必要です。これは算術的範囲であって統計的信頼区間ではありません。実際の不明分類を勝手に有利側へ補いません。
累積値と当該足、条件の利用可能時刻
累積開始が−200なら最初のモデルの+120を加えて−80、直前にリセットすれば+120。開始履歴とセッションを記録します。Sierra Chartは履歴Bid/Ask数量が必要と説明しており、欠落で線が0や横ばいでも実活動なしとは限りません。
教材条件を「数量≥300、相対デルタ≥25%、Close>Open」の全てとします。最初のモデルは前二つを満たすが最後が偽なので不採用。10:03には10:05終了時の値をまだ利用できません。イベント時刻だけでなく受信時刻も保存し、銘柄/契約、配信、分類、フィルター、集約、セッション、各条件結果、欠落を検証記録へ残します。売買評価には入口・出口・数量・約定・待ち行列仮定・費用も必要です。
円の読者向け:同じ緑色でも建値を逆に読まない
独立した架空の1円当たりUSD参照値が0.00625から0.00640へ上がったとします。逆数は160.00から156.25円/USD、変化は−3.75円/USDです。前者の上昇と後者の下落は同じ円高方向ですが、実際の6J先物とUSD/JPYスポットがこの値で同時約定した例ではありません。
この逆数計算でAsk分類数量をスポットのBid分類数量へ自動変換することはできません。異なる銘柄・契約・時刻の約定を同一イベントとして相殺しないでください。デルタの色を見る前に、どちらの通貨を1単位とするかを記録します。実際の業者やデータ料金・無料期間・日本居住者の利用資格は個別確認。合成計算の再現だけなら実売買は不要です。
理解度を確認
練習の目安: 約2分.
答えと解説を見る
Ask110−Bid190=−80、全数量300で割ると約−26.67%です。
よくある質問
スポットFXには中央注文板がありますか?
tick volumeと実出来高は何が違いますか?
吸収やストップ狩りを見抜けますか?
個人が始めるなら何をしますか?
出典と検証
- BIS:2025年のFX執行形態
参考資料。適用範囲と前提は記事中に記載しています。
- Sierra Chart:Numbers Barsの分類・数量・割合
参考資料。適用範囲と前提は記事中に記載しています。
- Sierra Chart:累積デルタと履歴・リセット
参考資料。適用範囲と前提は記事中に記載しています。
- MetaTrader5:取引所と店頭の板
参考資料。適用範囲と前提は記事中に記載しています。
- MetaTrader5:ティック数
参考資料。適用範囲と前提は記事中に記載しています。
- NinjaTrader:累積デルタ方式
参考資料。適用範囲と前提は記事中に記載しています。
- CME:6Jの建値方向
参考資料。適用範囲と前提は記事中に記載しています。
計算例には前提条件を明記しています。現在の市場データや提供会社の取引条件の代わりにはなりません。
