スポットFXの出来高を見る前に、そのフィールドが何を数えるかを確認します。店頭市場には実際の約定がありますが、一つの業者の価格更新数は全市場の取引金額ではありません。同じようなローソク足でも、配信ごとの活動数は異なり得ます。

配信元、フィールドと単位を記録

BISはFX執行を分散し断片化したOTC構造として説明します。全スポットFXを網羅する単一取引所のカウンターはありません。業者や市場の範囲内には実取引記録があっても、チャートのすべてのtick欄が約定数量になるわけではありません。

MetaTraderのFX Volumesは価格変化の回数を表す説明です。緑の棒は前の棒より活動数が大きいという意味で、その回数の買い主導約定があったという意味ではありません。プラットフォーム、フィード、銘柄、フィールドと単位を記録に保存します。

独自の玩具カウンターでは最初の値を数えず、連続した価格が異なると一回とします。全列100、101、100、101、100は四回。最初・二番目・最後だけの100、101、100は二回です。どちらもO100、H101、L100、C100で、同じOHLCは同じイベント数の証明ではありません。この数え方をすべてのプラットフォームの定義に広げません。

同じ時間窓でも、単位と平均は配信別

五つの過去日の確定済み09:00–09:05 UTCを、同じ五分窓として使います。以下は架空入力で、典型的なセッション値や相関測定ではありません。各配信の平均を独立して求めます。

配信・単位過去五回平均新規/平均
A価格変化80、90、100、110、120100180/100=1.8
B価格変化120、135、150、165、180150210/150=1.4
選択した先物契約400、450、500、550、600500450/500=0.9

Aは自分の基準より80%上、Bは40%上、選んだ先物は10%下。Bの新規絶対数はAより大きくても相対増加は小さい。将来価格についてどちらが正しいかはこの計算から決まりません。価格変化数と契約数を足したり、換算係数を創作したりしません。

別の対照入力B240なら1.6=+60%、先物540なら1.08=+8%。それでも別単位です。未確定窓、欠損やカウンター仕様変更を別に表示。MQL5のiTickVolumeはエラーでも0を返し得るので、エラーとデータの準備状況を確認し、本当の活動ゼロと即断しません。

新しい観測を平均へ含めると、別の閾値規則になる

一配信の架空の確定五分窓、比較可能な同時刻の条件を仮定。以前の四本は各100、新しい一本は200です。以前だけの平均100と、今回を含む平均120は別です。

横にスクロールすると図全体を確認できます。

新しい値を平均の分母に含めるか以前の四本100と新しい一本200。以前の平均100なら比2、全五本平均120なら比約1.67。新しい値を自分の基準へ含める?100100100100200以前の4本平均100 → 比2倍今回も含む平均120 → 約1.67倍閾値1.8倍では、判定が分かれる。
以前の四本100と新しい一本200。以前の平均100なら比2、全五本平均120なら比約1.67。

200/100=2倍、200/120=5/3≒1.67倍。「1.8倍以上」という規則では前者が成立、後者は不成立。棒の高さはカウンター、横線は異なる平均です。どちらも確定後に正しく計算できますが、同一の規則ではありません。結果を見る前に現在の窓を分母へ含めるか決めます。

指標の演算をしても、入力の意味は変わらない

加重平均はΣ(価格×重み)/Σ重み。代表価格1.1000と1.1020、重み100と300なら1.1015。重みを300と100へ交換すると1.1005で10pip差です。入力への依存を示す算術で、実際のスポットと先物VWAPの精度差を測った値ではありません。

TradingViewのVWAPは典型価格(H+L+C)/3と累積重みを説明し、ソースやアンカーは設定できます。価格フィールド、重み、足、起点とリセット時計を保存。週・月のアンカーもあり、毎日一度だけが唯一の定義ではありません。水準だけで機関が戻る、下で買うと成績が改善するとは証明できません。

OBVはCloseが前より上なら指定volumeを足し、下なら引き、同値なら変えません。価格更新数を入力すれば、累積するものもその更新数です。買い手・売り手主導の取引数量に変わったり、参加者の身元が分かったりはしません。

Volume Profileではデータと下位足への配分、行幅等の設定を記録。TradingViewはFXにtickデータを使い、CloseがOpen以上ならup、未満ならdownへ分けると説明します。実約定のアグレッサー売買分類ではありません。POCはその構成で最大の行。標準的な70%value areaは設定で、価格が将来70%の確率で内側に収まる約束や磁石ではありません。

先物契約数は、範囲のある別の実記録

CMEのvolumeは指定日の同グループ会場で取引された契約数、open interestは未決済の契約数です。買い手と売り手を二件として二重に数えません。銘柄、限月、セッション、遅延とロールの扱いを特定。全スポットFXの悉皆記録ではありません。

対応する現物と先物でも、表示方向、価格形成と執行が違います。先物VWAPがそのまま約定できるスポット価格になるわけではなく、利用が無料・リアルタイムとも限りません。オーダーフローには対象の執行記録が必要で、見えない全流動性をquoteカウンターから復元できません。

分母への採用と欠損処理を先に固定

図は以前100が四回、新規200で、以前平均なら2倍、今回含む平均なら5/3です。演習は別の入力で、以前100が二回、新規300。全三回の平均500/3なら300÷(500/3)=1.8倍。以前だけの平均100を使うなら3倍です。

分母の指定が違えば別の計算で、黙って切り替えると記録した規則を破ります。普遍的なセッション相関、tick範囲、時間足の有効性や株式より優れた成績をこれらから作りません。そのような主張にはデータと手法が必要です。

追加例:JSTの同じ窓でも、欠損をゼロにすると判定が変わる

架空USD/JPYフィードで、過去五日のJST18:00–18:05の確定窓を対象とします。UTCでは同日09:00–09:05。記録は100、100、未取得、100、100、新規窓200です。未取得は通信・記録不足という設定で、本当の活動数は不明。実際の業者の測定ではありません。

事前に定義する扱い分母と比仮の閾値2.2倍以上
五つ揃うまで評価しない未取得一件で未評価不成立でなく未評価
別規則として四つだけを使う400/4=100、200/100=2不成立
欠損を根拠なく0へ置換400/5=80、200/80=2.5成立に見える

価格や新しいカウントを変えず、欠損の処理だけで結果が変わります。「四つで可」の規則も、五つ必要な規則から黙って変更してはいけません。ゼロが実測され正しい値なら採用できる場合がありますが、未取得という情報をゼロの活動へ変換する根拠はありません。

対象銘柄、時計、確定、エラー、取得時刻と有効件数を残します。基準ゼロならこの比は未定義。評価できない窓を「シグナルなし」へ落とさず、未評価を別に集計することが再現性を守ります。

未取得を活動ゼロへ置き換えない

未取得を活動ゼロへ置き換えない架空JST18:00–18:05。過去100、100、未取得、100、100、新規200。仮定に基づく計算五つ必要な規則未評価四つで評価する別規則200/100=2誤って0を補う200/80=2.5
未取得を活動ゼロへ置き換えない. 架空JST18:00–18:05。過去100、100、未取得、100、100、新規200。

必要な有効件数、欠損・エラーと実測ゼロを事前に区別します。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

五つ必要な規則
未評価 – 未取得は不成立のシグナルではない
四つで評価する別規則
200/100=2 – 閾値2.2倍なら不成立
誤って0を補う
200/80=2.5 – 同じ新規値でも成立に見える

シグナルより前に測定を再現する

確定区間、時計、配信元、銘柄、フィールド、単位、平均へ入れる窓と比率を記録します。将来の窓にも同じ規則を使い、低活動と失敗例を残す。取引仮説なら価格条件、注文、費用と評価を別に加えます。

本稿は測定と算術の練習です。60件、一週間、一か月といった一定の観測量で優位性や実資金への準備完了が証明されるわけではありません。配信間で活動比が異なることと、片方に方向予測力があることを混同しません。