Gartleyは選んだ規約の下でX・A・B・C・Dという順序の五転換点を測ります。同じアンカーで全比率を調べ、いつ各点が分かったかを記録。予測Dゾーン、確定反転、注文できる入口、実約定は別です。0.786一本だけで全パターンにはなりません。

名称の由来と、著者・ツールの定義

Carney自身の説明はGartley222の名をH.M.Gartleyの1935年著書『Profits in the Stock Market』222頁へ結び、後年の具体的Fibonacci設定を『The Harmonic Trader』の自身の版として区別します。これはその著者の歴史的帰属説明で、全ハーモニックがここから始まった、最も確実な反転を生むという検証ではありません。

Carneyの公開説明はB=0.618XA、D=0.786XA、AB=CDとBC投影1.27または1.618を挙げます。Volume OneはCをABの0.382〜0.886と記載。一方TradingViewの描画ツール説明はBC/AB=0.618〜0.786、CD/BC=1.27〜1.618という範囲です。連続範囲と両端の数だけの検査は違います。ハーモニックの基本で分母と規約を固定します。

GartleyとBat:上記GartleyのB.618/D.786に対して、BatはBが.618未満(.382/.500を優先)、Dは.886XAで他条件もあります。Dを深くしただけでBat、入口、良い損益比へ変わるわけではありません。

構造とFibonacciを同じ分母で測る

比率は完成候補域を示すだけ。確定、無効、費用、数量は取引計画の別規則です。線形価格の絶対距離でAB/XAがB、AD/XAがAからXへ測るD、BC/ABがC、CD/BCが最終投影。AB=CDは価格距離の等しさで、時間や画面斜線長の等しさではありません。Bの一条件に失敗しても別の完全パターンは確定しません。

本比較はB/DをCarney基準、AB=CD、残る二比率をTradingView説明の連続範囲とする操作上の組合せです。全スキャナーや著者の離散的投影検査が採用するという意味ではありません。Fibonacci投影も性能宣伝ではなく計算として扱います。

架空EUR/USD、1pip=0.0001
点価格・検算
X・A1.08000・1.10000、XA200pip
B1.08764、AB/XA=.618
C1.09664、BC/AB≒.728155
D基準1.08428、AD/XA=.786、CD/AB=1、CD/BC≒1.373333

AB/CD各123.6pip、BC90pip、AD157.2pipです。B=A−.618(A−X)、D=A−.786(A−X)、等長レグのC=D+(A−B)で作ります。厳密AB=CDの時CD/BCはBC/ABの逆数で、未来に対する独立な二証拠ではありません。1.373333は連続1.27〜1.618内ですが、1.27または1.618そのものではないので離散検査なら不合格もあり得ます。Bを1.0876に丸めれば比率.620で、正確な.618ではありません。

同じローソク足でもアンカーで比率が変わる

極値とCloseは違うデータ項目。選び方を変えると二つの検査比率も変わります。

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同じローソク足、違うアンカー方式架空OHLC五本の選択極値は100,120,107.64,116.64,104.28、終値は101,119,110,116,105。青は極値、破線は終値を結び、足内経路ではない。AB/XAとAD/XAは極値.618/.786、終値.5/約.7778。全Gartley合格は示さない。ヒゲか、終値か?架空OHLCから五つの基準点を選ぶ。100110120XABCDヒゲ:AB / XA = 0.618、AD / XA = 0.786終値:AB / XA = 0.5、AD / XA ≈ 0.7778
架空価格単位のOHLC五本。Open/Closeは各High/Low内。Low X、High A、Low B、High C、Low Dを選びますが、自動的に確定ピボットではありません。極値ではXA20、AB12.36、BC9、CD12.36、AD15.72で比率.618/.786。終値ではXA18、AB9、AD14で.5と14/18≒.7778。CarneyはB/DをXA基準で説明。この図は二比率と項目だけを比べ、全PRZ、ピボット確定、許容誤差、他条件を検査せず、完全パターンや取引を提示しません。
OHLCは同じでも、ヒゲから終値へ変えると比率が変わります。
図と同一の架空OHLC
点OpenHighLowClose
X102103100101
A118120117119
B111112107.64110
C115116.64114116
D106107104.28105

段階ごとの認識手順

1:XAと観測条件を決める

系列、足、線形尺度、ピボット確定規則を測定前に選択。上位足トレンドは追加仮説で、最も確実な方向と自動認定しません。各アンカーが利用可能になった時刻を保存し、後から付いた転換点名を過去の発注根拠にしません。

2:Bの0.618を許容差込みで検査

事前に比率許容差を決めます。本演習の±.005は絶対比率で0.5パーセントポイントの差であり、目標係数の0.5%ではありません。XA200pipならAB距離の誤差1pip。浅いBでもDと他条件なしにBatへ分類しません。

3:BCとDを全条件で確認

本演習はB/D±.005、CD/AB±.020、BC二範囲は両端を含む連続判定です。教材入力で、最適設定や全著者の標準ではありません。結果を見た後の許容差変更は別検査となります。

XA20pip:比率計算前に価格を丸めた場合
B/DAB/XAAD/XA二許容差に合う?
1.080764/1.080428.618.786はい
1.08076/1.08043.620.785はい
1.0808/1.0804.600.800いいえ

X1.08000、A1.08200なので許容差.005は0.1pipだけ。表示の丸めを入力へ戻すと合否を変えます。利用可能な元価格で計算し、元データが四桁しかないなら見えない桁を作りません。二条件のみの比較で、完全Gartleyや最低XA長を定めるものではありません。

入口、ストップ、目標は追加規則

D投影は前の点から計算できますが、実際の転換極値は後続足でしか確定しない場合があります。投影、接触、確定、約定を別時刻で記録。hammerやengulfingも追加検査で、以前の最安値で買えた証明ではありません。X越えは本演習の内側幾何に反しますが、万能のstop幅や別パターンを示しません。

別途DからADの.382/.618を目標基準に選べば、AD157.2pipより1.09028504と1.09399496、Dから60.0504pipと97.1496pip。選んだstop基準1.07980はDから44.8pip下で、費用・約定前距離比は約1.3404と2.1685。条件付き算数で、実際に発注できる価格、保守的な目標、期待利益ではありません。遅い入口、部分決済量、費用で比が変わり、XDだけでは決まりません。通常stopは滑り得るため実損失上限を保証しません。アンカーと実入口から数量を計算します。

新JPY例:形が同じでも発注予算は変わる

独立した架空USD/JPYの一部分です。X150、A152、D基準150.428。DからADの.382を足す目標Bid151.028504、stop Bid149.98を仮に固定し、1000USD買い、往復追加費用100円とします。Dは予測基準で約定実績ではなく、この例だけで全パターン適格でもありません。

後の確定時にAsk150.50で買える仮定なら、目標純益428.504円、stop予定損失620円、純損益比約.6911。Ask150.62なら同じ目標でも純益308.504円、予定損失740円、約.4169です。予定損失予算700円なら前者は収まりますが、後者1000USDは超過します。1000USDでの上限Askは149.98+(700−100)/1000=150.58です。

150.62のまま、架空の数量刻み100USDへ切下げれば(700−100)/.64=937.5USD→900USD、予定損失676円、目標純益267.6536円。数量調整は利益期待の改善を意味せず、最低数量・必要証拠金・手数料規則も別確認。設定stopでの予定損失であり、ギャップや滑りなら700円を超えることもあります。示した精密目標が実際のtickへ載るとは仮定せず、実契約の価格刻みも確認します。

同じD投影でも、確認後の入口で予算が変わる独立JPYモデル。1000USD買い、目標Bid151.028504、stop Bid149.98、往復追加費用100円。予定損失予算700円。実商品や全Gartley判定ではありません。仮定に基づく計算確認後Ask150.50予定損失620円/目標純益428.504円別の入口Ask150.62予定損失740円/目標純益308.504円150.62で数量を刻み100へ切下げ937.5USD →900USD/予定損失676円
同じD投影でも、確認後の入口で予算が変わる. 独立JPYモデル。1000USD買い、目標Bid151.028504、stop Bid149.98、往復追加費用100円。予定損失予算700円。実商品や全Gartley判定ではありません。

候補の形と実際の発注条件は別。予算は入口・stop・数量・費用で照合し、通常stopを実損失上限と解釈しません。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

確認後Ask150.50
予定損失620円/目標純益428.504円 – 1000USD。純損益比約.6911、設定stopなら予算内。
別の入口Ask150.62
予定損失740円/目標純益308.504円 – 同じ1000USDでは700円超過。予測Dで約定した扱いにしない。
150.62で数量を刻み100へ切下げ
937.5USD→900USD/予定損失676円 – 目標純益267.6536円。別途数量・価格刻み・必要証拠金を確認。

よくある検査ミス

  • 丸め後のB/Dラベルを、元価格・分母・許容差を見ずに受け入れる。
  • 後で分かった転換点や確定から、以前の極値での約定を割り当てる。
  • 予測ゾーンを入口・将来反転の証明にする。
  • Dだけ深くなった失敗例を、Bや他条件なしにBatへ改名する。
  • 結果を見てpivot、trendfilter、連続・離散判定、許容差を変更する。

他のハーモニックとの違い

BatはD.886XAとB.618未満(.382/.500優先)に加えて他条件。Gartley/Bat比較で全比率を見ます。CarneyのIdealButterflyはXを越えるD1.27XA、通常CrabはD1.618XA。別variantもあり、戻しと拡張の構造差であって、穏やかさ・狭いstop・収益の順位ではありません。

固定計算と裁量を分けて使う

Fibonacci戻しや価格計測を土台にします。アンカーと尺度が決まれば算式は再現できますが、裁量選択は記録が必要。オシレーター・supportも追加仮説で、自動的に最良の組合せとは言えません。却下・失敗例を残し、変更していない規則を別の後続データで比較します。

練習を始めるチェック

  1. 系列とピボット確定規則、各点の利用可能時刻を記録。価格距離と画面長・等間隔時間を分ける。
  2. 全生比率、著者・ツール規約、連続か離散か、許容差を結果を見る前に保存。
  3. 投影・初回接触・確定・実約定を別欄へ。費用、失敗、約定できなかった候補も残す。
  4. アラートは候補を探す道具で、独立確認やDで約定できた証明ではない。
  5. 入口・出口規則を固定して後続データを検査。20回デモや再現する命中率だけで利益・ライブ準備は認定しない。