市場構造は、選んだ局所高値と安値を比較した記述です。時間足、価格欄と点の選択規則を先に定めます。完成図の過去位置に点が見えても、確認できたのは何本も後かもしれません。描画の足と情報を使えた時刻を別に記録します。

Highの上昇とCloseの下落は両立する

横にスクロールすると図全体を確認できます。

同じ足の高値と終値を比較二足のHigh110と112、Close109と108を同一尺度に表示。緑の高値線は上昇、破線の終値線は下落する。高いヒゲ、低い終値High 110High 112Close 109Close 108High:110→112・上昇Close:109→108・下落どの価格欄を比較するか指定
二足のHigh110と112、Close109と108を同一尺度に表示。緑の高値線は上昇、破線の終値線は下落する。

選んだ架空の比較点の足A=O105/H110/L104/C109、B=O107/H112/L106/C108。BのHighは2高く、Closeは1低い。両足の実体・ヒゲはそのOHLCを満たし、二線は異なる欄の比較を示します。

価格単位は任意、近隣足は図にないので左右2本の新ピボットを認定する図ではありません。HighのHHを定義したなら、取得しやすいからとCloseで代用しません。Close構造は別の点選択規則が必要。価格欄、基準点と確認時刻を日誌へ残します。

点の定義を、大小比較の前に固定

HH・LHは前の選択高値に対して高い・低い高値、HL・LLは前の選択安値に対して高い・低い安値です。隣の高値と安値を比較せず、同じ種類の点同士を比較。各種の最初の点は基準で、まだHH等のラベルはありません。

本演習の厳密高値ピボットtはHighがt−2,t−1,t+1,t+2全てのHighより大、安値はLowが四つ全てより小。同値は認めず、一足が両条件を満たす場合は両方を除外する独自規約です。MetaTraderのFractalsは関連する五本の形を説明していますが、全製品がこの同値・同時条件を使うという主張ではありません。

t+2の足が閉じ、データを得た後に初めてtを確認します。右側の未完成足で条件が崩れる可能性があります。TradingViewも後で確認した点を過去へ描画する例を説明しており、矢印の位置は意思決定に使えた時刻そのものではありません。

七つの合成スライスを検算

以下は同じ時間間隔の合成EUR/USD Bid例。H6は第6足のHigh、L3は第3足のLowです。各行は該当点と前後二本の同じ価格欄だけを指定した比較スライスで、全23本の完全OHLCデータや実際の市場系列ではありません。

点・値前二本後二本確認後の足
L3 1.08001.0820 / 1.08101.0815 / 1.08405
H6 1.09001.0840 / 1.08701.0890 / 1.08808
L9 1.08501.0870 / 1.08601.0865 / 1.090011
H12 1.09601.0890 / 1.09401.0945 / 1.093014
L15 1.08801.0920 / 1.09001.0890 / 1.090017
H18 1.09401.0910 / 1.09301.0920 / 1.089020
L21 1.08401.0900 / 1.08701.0850 / 1.086023

H12は列の四Highを超えても、第14足の終了・取得後にだけ既知です。L15は近隣四Lowより低い一方、前の選択L9より高いのでHL。局所安値であるかと、前の選択安値より高いかは別の比較です。

指定点は交互ですが、一般のアルゴリズムに高・低の交互を強制しません。最後の二つの確認高値と二つの確認安値を別々に比較。同じ値の選択点は同値とし、無理にHH/LHやHL/LLへ入れません。

点ラベルと全体状態を分ける

独自の状態規則:最新の高値二点も安値二点も上なら上向き、両方下なら下向き、それ以外・同値を含め混合。各種二点ずつなければ未分類です。将来の価格方向ではなく、利用できた観測の記述です。

足の終了後最新比較状態
11安値HL、高値は一つだけ不足・未分類
14高値HH、安値HL上向き
17高値HH、新しい安値HL上向き
20高値LH、安値HL混合
23高値LH、安値LL下向き

pip=0.0001でH12−H6=60pip、L9−L3=50、L15−L9=30。H18はH12より20pip低くても、第20足後の安値比較はまだHLです。L21はL15より40pip低く、第23足後に確認してLH/LLへ。混合を自動でレンジとせず、上下限のある持合いは別規則で定義します。

同値の近隣で、選択と確認時刻が変わる

別の完全な架空六本を添字0から数え、High=8,9,10,10,9,8、全Low=7、全Open=Close=8とします。厳密2/2は隣の10が同値なので両10を除外。比較式を変えれば別の結果です。

High条件選択添字確認後添字
四近隣全てより厳密に大なしなし
全てより小さくない2、34、5
左二つより大、右二つ以上24
左二つ以上、右二つより大35

両方を認めると等高値が系列へ追加されます。同値や統合の規約は走査前に決め、後の損益を見て変更しません。優位な規約を示す例ではなく、本稿の元の厳密規則は変えていません。

基準割れと、新しい安値の確認は違う

第21足Closeを1.0848と別途指定すると、既知L15=1.0880から32pip下です。これはその終値による基準割れであり、第22・23足を要するL21の確認ではありません。BOS・CHoCHには定義差があるため、ヒゲ・Close、余幅と基準点を指定し、反転取引を必須としません。

支持・抵抗の定義も確認します。スイングの数pip外という一律SL余幅は導けず、足中の発動と終値を待つ分析は別。構造だけで数量や損益は決まりません。

広い時間足の上向きの中に、狭い足のLH/LLがあっても誤りや上位足方向の強制取引ではありません。複数時間足の分析は集計・情報時刻、テクニカル分析の基礎は関連定義を扱います。BISの2022年4月調査は過去の市場背景で、特定ペアのピボットがきれい・高信頼という証拠には使いません。

追加例:JPYを一銭表示に丸めると、厳密ピボットが消える

別の架空USD/JPY五本、添字0–4のBid Highを150.000,150.010,150.024,150.021,150.000円/USD、全Low149.990、全Open=Close150.000と指定。元データは0.001円刻みで、各OHLCは整合します。全体の高値ピボットは添字2だけ、第4足の終了・取得後に確認できます。

説明用にHighを一銭=0.01円へ四捨五入して表示すると、150.00,150.01,150.02,150.02,150.00。表示値を計算へ戻すと、中心と右隣が同じ150.02なので厳密条件が成立しません。元データでは差0.003円=本例の0.01円pipの0.3pipがありました。

同じ規則に渡す値中心の判定
元の0.001円刻み150.024>150.021、厳密ピボット
一銭に丸めた表示150.02=150.02、ピボットなし

どちらの点列も本物のブローカー実測ではありません。業者の実tick、表示桁と内部精度を仕様で確認し、保存した元データから計算。丸めで消えた点を救うため、途中で規則を「以上」へ変えないことが要点です。数値の見やすさと点の選択は別です。

JPYを一銭へ丸めてから計算しない

JPYを一銭へ丸めてから計算しない架空五本のBid High、内部0.001円刻み、表示0.01円へ四捨五入。仮定に基づく計算中心と右隣の元High150.024>150.021一銭の表示150.02=150.02元の中心の利用時点第4足の終了・取得後
JPYを一銭へ丸めてから計算しない. 架空五本のBid High、内部0.001円刻み、表示0.01円へ四捨五入。

表示を読みやすくしても元データの比較精度は保持し、結果を見て同値規約を変えません。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

中心と右隣の元High
150.024>150.021 – 差0.003円
一銭の表示
150.02=150.02 – 厳密2/2は成立しない
元の中心の利用時点
第4足の終了・取得後 – 中心は添字2、右二本を待つ

混合と未分類も日誌へ残す

一足ずつ開示し、ピボットの足、確認時刻、直前の同種点との比較と現在状態を保存。予想外の後続価格や未分類も残し、まずラベルの一貫性を試験してから売買戦略を評価します。

独立した別形でL15後の確認安値が1.0885、高値比較がLHのままなら、新安値は5pip高くHLでLH/HLは混合です。それが第21足なら、全確認条件が成立し第23足後にだけ利用可能。図とクイズは選んだHigh110→112とClose109→108の比較で、追加近隣を捏造して2/2の新点を認定しません。

価格欄とSLの実際の発動側・約定を、点ラベルの説明から分離します。一週間の練習だけで反射的な熟達や将来利益が生まれると約束しません。