支持・抵抗帯は価格を必ず止める壁ではありません。元の境界と作成時刻を後から再現できる観察領域として定義します。本稿は一つの明示的な描画・判定模型と反例を示し、全銘柄で最善の引き方や勝率を示すものではありません。日本円の追加例でも、Bidの接触と実際の買値を分けます。

線と帯は、違う条件を表す

支持は下落が一時停止する可能性を調べる領域、抵抗は上昇についての領域です。過去の安値・高値を候補にできます。ChartSchoolも厳密な価格と幅のある帯を区別しており、線自体が誤り、長方形なら成績改善と決めません。

以前反転した価格は観察ですが、そこに今も銀行の注文が存在するという在庫表ではありません。誰が防衛しているかや、未決済注文を価格チャートだけで証明しません。計画に観察と仮説を分けて書きます。

データと、点を選ぶ規則を先に固定する

市場、時間足、配信元、タイムゾーン、Bid・Ask・Last等の価格種別を記録します。複数時間足は背景を加えられますが、週足が必ず時間足より強い、M5は禁止という一般則ではありません。

元模型では安値ピボットは、左右それぞれ2本の完了足のLowより厳密に低いときだけ適格です。同値のLowは不合格。2本目の右足が閉じるまで利用できず、古い足へ印を描いた時刻と判断可能時刻は違います。高値側の鏡像条件は別に定義し、市場構造と照合します。2本という値は選んだパラメータで、検証済み最適値ではありません。

与えられた二つの点から、帯を作り固定する

MT5の足はBidやLastに基づく場合があります。実体はOpenとClose、ヒゲは記録されたLow・Highの範囲で、その間の全価格で取引された証拠ではありません。Bid安値を買いのAsk価格へ置き換えません。

架空EUR/USDでは連続する適格ピボット2点のLowだけを使い、事前許容差は5pip以下、1pip=0.0001とします。外れたら帯を作らず、min・maxを境界にして余分な幅を加えません。

ピボット足Bid Low認識可能時点構築状態
31.0848足5の終値後1点目、他の境界は未定
91.0852足11の終値後1.0848–1.0852を固定

この2点の適格性は与えられた仮定です。近隣の全価格は表になく、ピボット検出そのものをこの表だけで再計算できません。差は4pipで許容内、完成した帯は足11後に存在し、足3から利用できたわけではありません。

水平の境界と、斜めの線を別の規則にする

長方形の境界は1.0848–1.0852のままです。異なる価格の2点を結ぶ線は時間とともに変わるため、別条件です。元の点3と9を結ぶ式は1.0848+(0.0004÷6)×(t−3)。t=12なら1.0854で、帯より上です。これは追加比較の算数で、採用した帯規則やプラットフォームの標準アルゴリズムではありません。破られた後で線と帯を差し替えません。トレンド手法もどちらの条件か明記します。

接触、終値ブレイク、役割転換を別に定義する

帯1.0848–1.0852への範囲接触をHigh≥1.0848かつLow≤1.0852、支持ブレイクをClose<1.0848と定めます。等号はブレイクではありません。これは試験規約で、その後も外に留まる保証ではありません。足11後に固定した帯に対し、次の架空足を観察します。

足O / H / L / Cこの規則の結果
121.0862 / 1.0864 / 1.0850 / 1.0860接触、Closeは上
131.0860 / 1.0861 / 1.0845 / 1.0856Lowは3pip下、Closeは上へ戻る
141.0856 / 1.0858 / 1.0840 / 1.0843Closeは下境界より5pip下
151.0843 / 1.0851 / 1.0839 / 1.0842下から接触、Closeはなお下
161.0842 / 1.0860 / 1.0841 / 1.0859Closeは上、抵抗仮説終了

足14後に抵抗候補と扱っても、足15の下からの接触を経て、足16の上限超え終値でその仮説は終了します。支持を破ったら必ず抵抗になるという法則ではありません。

別記録にBidが1.0856と1.0844の2件しかない場合、その範囲は帯と交差しますが、記録された価格そのものはどちらも帯内ではありません。範囲交差、帯内の観測値、注文約定を同じ判定にしません。ティック欠落があれば、帯内価格が一度もなかった証明にもできません。

実約定と価格種別で現金損益を照合する

独立してBid1.0852、Ask1.0854、買い約定Ask1.0854、後の売り約定Bid1.0840を指定します。差は−14pip、10,000 EURなら価格損益−14 USD、往復合計手数料2 USDを引いて−16 USD。資金調達・通貨換算なしと仮定します。

実際に指定したBid/Ask約定差へスプレッドをもう一度引きません。帯の境界での約定は保証されず、複数条件の一致も数量・約定・独立した確認を自動的に与えません。

接触した標本の反応率と、全試行の割合

独立した架空5試行は104から開始、帯100–102、接触後の次の価格≥103を反応とします。Aは104→101→104、Cは104→100→103、Eは104→102→105。Bは104→105→106、Dは104→106→107で戻りません。

横にスクロールすると図全体を確認できます。

独立した5試行、ゾーン接触は3回同じ相対尺度の架空5試行。A・C・Eは100–102に接触後103以上、B・Dは上に留まる。3反応は接触の100%、全試行の60%。反応3回:分母はどの標本?ゾーン100–102・独立した5経路ABCDE接触後:3/3=100%全試行:3/5=60%
同じ相対尺度の架空5試行。A・C・Eは100–102に接触後103以上、B・Dは上に留まる。3反応は接触の100%、全試行の60%。

各経路は同じ観察期限の別試行で、一つの市場の連続段階ではありません。接触した3回に対する反応は3/3=100%、全5回で接触と反応を満たした割合は3/5=60%。戻らないB・Dも残します。一部標本の高い比率は機会の頻度を示さず、どちらも実取引の勝率・利益ではありません。

元の境界と、戻らない試行を保存する

後から低いLowを見て古い帯を拡大しません。新しい版は作成時刻とともに別記録にし、旧版も残します。次の接触を別試行と数えるには、一度帯を離れる等の再適格条件を定義します。帯の中で数本続いただけでは独立した接触が増えたことになりません。

図のA・C・Eの100%と全試行60%を両方報告し、無接触・役割転換の失敗も台帳へ含めます。少数の架空例から実市場の優位性や将来頻度を推定しません。

追加USD/JPY例:Bidの帯内接触と、買値の位置は違う

独立した架空の固定支持帯150.000–150.040 JPY/USD、1pip=0.01、Bid150.036、Ask150.046とします。Bidは帯内ですがAskは上限より0.006円、0.6pip上です。チャートの接触が確認できても、買いが上限以下でできるとはいえません。

記録この模型の計算区別する点
Bidの接触150.000≤150.036≤150.040価格観測、買い約定ではない
買いAsk150.046・売りBid149.980(149.980−150.046)×10,000 USD=−660 JPY二つの指定約定の価格損益
別の往復費用40 JPY−660−40=−700 JPYスプレッド0.010を再控除しない

10,000 USDは架空数量で、口座が負担できる推奨量ではありません。JPY計算でも費用や資金調達の範囲を固定し、未指定の約定や保証された出口を補いません。Close150.000ならこの規則の厳密な下抜けではなく、149.999なら下抜けです。同じ帯でも、接触・ブレイク・現金損益の入力は別々です。

USD/JPY:Bid接触、買い価格、現金損益

USD/JPY:Bid接触、買い価格、現金損益架空の帯150.000–150.040、Bid150.036、Ask150.046、数量10,000 USD。仮定に基づく計算Bidは帯内、Askは帯の上Askは上限より0.6pip上買い150.046 → 売り149.980価格損益−660 JPY別費用40 JPYを一度引く模型の純損益−700 JPY
USD/JPY:Bid接触、買い価格、現金損益. 架空の帯150.000–150.040、Bid150.036、Ask150.046、数量10,000 USD。

帯の接触は約定の証明ではありません。選択規則、実価格、費用と、無接触の観察を別々に保存します。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

Bidは帯内、Askは帯の上
Askは上限より0.6pip上 – 観測の価格種別と買い約定を分離
買い150.046 → 売り149.980
価格損益−660 JPY – 10,000×(149.980−150.046)
別費用40 JPYを一度引く
模型の純損益−700 JPY – 指定約定差のスプレッドを二重に引かない

再現できる記録を作り、使っていないデータで検証する

配信元、時間足、価格種別、選択規則、点の認識時刻、境界、開始、終了を保存します。この例の抵抗観察は足16で終了。別の有効期限なら試験前に選びます。日誌には無接触、ブレイク、失敗も残します。

フィボナッチを加えるなら、そのアンカーと規約を別に記録します。同じ価格から作った複数の印は自動的に独立した根拠ではありません。読みやすい表示を選ぶことと、費用・数量・実行を含む完全仮説の有効性は別です。1か月、一定の線数、手法の一貫性だけで収益性を認定しません。