取引戦略

マーチンゲールの落とし穴:累積損失・費用・発注余力

倍ロットと倍損失の違いをSVGで比較。元のUSD確率・費用模型を保存し、JPYでは証拠金が足りても当日予算を超える場合を独立検証します。

数量の倍増とリスクの増大を表す編集用画像。実損益や口座破綻の実測ではありません。
一勝だけでなく、増額を止めた周期全体の結果を計算します。

レバレッジを使うFXやCFDでは、短時間で大きな損失が生じることがあります。内容は学習用であり、個別の投資助言ではありません。

この記事の内容

この記事を読むと…

  • 数量の倍増と金額損失の倍増を区別する。
  • 周期の期待値と反復全敗確率を別々に計算する。
  • 発注余力と損失予算の二つの制約を照合する。

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マーチンゲール法 ロット ストップロス 残高(Balance) 注文約定(Execution) レバレッジ

マーチンゲールは、ここでは決済損失後に次の賭け金を倍にし、勝てば初期値へ戻す規則です。「一勝で全部戻る」は損益幅・費用・次を発注できる資金という条件付き。架空EUR/USD模型で累積損失、費用、証拠金余力、確率模型を分け、読者の経験や口座の最終結果は仮定しません。 マーチンゲールの定義。

定義と回収式の条件

損益同額・費用ゼロなら、直前の倍額で初めて勝った際に前損失を相殺し初期額が残ります。初期2 USDでn連敗なら累積損失2(2ⁿ−1)、次の額2 × 2ⁿ。代数であって、次の勝率上昇や無限の資金供給の証明ではありません。

費用前・損益同額の基本周期
一回目:1 USD損失。累積−1 USD。
二回目:2 USD損失。累積−3 USD。
三回目:4 USD損失。累積−7 USD。
四回目:8 USD損失。累積−15 USD。
五回目:16 USD損失。累積−31 USD。
六回目:32 USD利益。損失31を相殺し+1 USD。
周期結果:最初の賭け金と同じ+1 USD。

1 USD模型は実際に勝ちで終えた費用前の周期です。限度で損失終了すれば違う結果。有限資金、数量制限、距離変更、料金を無視して、全周期の利益を証明できません。ロットだけ倍でも金額損益が倍とは限りません。

損失と次の発注能力を分ける

別の架空模型はUSD口座、一ロット100,000 EURのEUR/USD、pip0.0001 USD/EUR。開始0.01ロットなら20 pipで±2 USD。次の建玉前に前を決済し、敗後だけ数量倍、勝後リセット。表は費用・金利・滑りゼロ、利確・損切り幅各20 pipです。

10,000 USD、開始0.01ロットの連敗模型
一敗後:次0.02ロット、累積損失2 USD。
三敗後:次0.08ロット、累積損失14 USD。
五敗後:次0.32ロット、累積損失62 USD。
七敗後:次1.28ロット、累積損失254 USD。
八敗後:次2.56ロット、累積損失510 USD。

10,000 USDから八敗後は有効額9,490 USD。九回目は2.56ロット=256,000 EUR。30倍と換算1.0800 USD/EUR固定を仮定すると必要証拠金(256,000/30) × 1.08=9,216 USD、余力274 USD。30倍はESMA2018年の欧州個人CFD措置の過去文脈で、全提供元・顧客の現行権利ではありません。 ESMAの過去30倍措置。

同じ9,490 USDで12 pip逆行は307.20 USD損失、有効額9,182.80、維持率約99.64%。50%基準には届きません。他建玉・費用・証拠金変化なしなら20 pip損切り後も有効額8,978、約97.42%。倍増で次の発注は難しくなりますが、この数値から早期50%強制決済は導けません。

倍にしたのは数量か、損失金額か

別の架空周期で0.10→0.20→0.40ロット。ただし損切り距離を20から30 pipへ変更します。

横へスクロールして図全体を確認 →

横にスクロールすると図全体を確認できます。

異なるストップでロットを倍増0.10ロット・20 pipの損失20 USDに対し、0.20ロット・30 pipは60 USDで三倍。次の0.40ロット・20 pip利益80 USDは二損失を費用前で相殺するだけです。数量二倍でも損失二倍とは限らない0.10ロット × 20 pip× 一ロット10 USD/pip模型の損失20 USD0.20ロット × 30 pip× 一ロット10 USD/pip模型の損失60 USD損切り一回目−20、二回目−60。次の0.40・+20 pipは+80。費用前の合計0 USD。

線形模型、一ロット10 USD/pip。二つの損切りが指定距離通り約定し、三回目は20 pip利益。手数料・スワップ・滑りは除外し、最大損失保証ではありません。MT5資料は取引数量と損益・エクスポージャーの関係を説明しています。

赤い棒の長さは数量でなく、模型の損失20 USDと60 USDを表します。

0.10 × 20 × 10=20 USD、0.20 × 30 × 10=60 USD。数量二倍でも損失三倍です。次の0.40 × 20 × 10=80 USDで−20−60+80=0。距離や利確が変わる取引へ定額賭け金の回収式を当てはめません。数量増加自体では期待値は正になりません。

利益周期が多くても優位性とは限らない

独立・勝率1/2・損益同額・費用なし、最大八試行、2・4・…・256 USDの周期を考えます。初勝利か八敗で終了。全敗の確率1/256≒0.39%で−510 USD、残る255/256は+2 USD。期待値(255/256) × 2−(1/256) × 510=0です。小さな正の周期が多くても正の期待値にはなりません。

別の架空費用として、完了した0.01ロット基礎単位当たり0.10 USDを比例課金。最低料金や費用の二重計上はなし。n敗後一勝の合計単位2ⁿ⁺¹−1で純額2−0.10(2ⁿ⁺¹−1)。n=0・3・4・8で+1.90、+0.50、−1.10、−49.10 USD。八敗分費用25.50、2.56ロットの勝ち費用25.60なので−510−25.50+512−25.60=−49.10。勝っても費用込みの回収とは限りません。

一周期・反復周期・待ち時間は別

独立な損失確率0.5という仮定で初の八連敗までの期待試行数は2⁹−2=510。月100試行固定なら期待5.1か月ですが期限ではなく、もっと早くも遅くも起こります。実取引の独立性は保証しません。

上の上限付き周期を独立に100回行うと、少なくとも一全敗周期の確率は1−(255/256)¹⁰⁰≒32.39%。一周期の0.39%とも単純な百倍とも異なります。可能な一例として99勝周期と一全敗なら99 × 2−510=−312 USDですが、これは期待値ではありません。全周期を資金供給できる仮定で、依存や勝率が違えば別計算が必要です。

マーチンゲール利用者だけの口座ゼロ率は、この資料から分かりません。ESMA2018年の介入分析が参照した各国資料の個人CFD損失口座74~89%は過去の全体的な範囲で、同手法だけの統計でも全社の現在値でもありません。関連する法人の最新警告を確認します。

倍増式とは別に費用と口座制約を確認

通貨価格の模型には費用、出口、口座制約が必要。賭博の損益式は完全なFX執行模型ではありません。次の項目を商品・提供元・保有期間ごとに調べます。

  • スプレッド:買いAskから即売りBidはその差が費用。一定差と線形契約では数量比例しますが、実際の入口・出口に既に含まれた差を二度引きません。
  • 資金調達:課金時刻を越えるなら方向・料金・日数倍率を確認。支払いも受取りもあり、一晩なら同じ額と仮定しません。
  • 滑り:通常ストップは指定水準より不利にも約定します。20 pip損失は模型の結果で、実損失の上限ではありません。
  • 証拠金:固定線形式なら数量倍で必要額も倍。実条件は換算・段階率が変わり得ます。発注可能性と強制決済条件を別に確認します。 レバレッジと証拠金。
  • 系列の前提:トレンドだけでは入口・出口・敗数は不明です。三週間の一方向価格から必至の連敗を推定せず、完全な規則を評価します。

適用がある場合の口座単位の負残高保護は、対象CFDへの責任をその口座資金に限定します。口座資金の維持や倍増手法の安全性を保証しません。ブランド名だけでなく契約法人・顧客区分・国の措置を確認します。

回収型ロボットの説明を検査する

広告の高勝率から数量規則や負周期の大きさは分かりません。実現・含み損失が次の金額リスクを増やすか、上限時の処理、費用・証拠金・同時建玉の集計を読みます。

  1. 初期額、損益距離、数量が変わる正確な条件を特定。
  2. 未決済建玉も含め系列全体の損失・費用・証拠金を再現。
  3. 増額の上限と、その前に回収勝利がない場合の結果を指定。
  4. 好都合な履歴を選ばず、共通の未使用評価期間で試験。

グリッド・ナンピン・回収という名称だけでこの倍増規則とは断定しません。敗後の大ロットでもストップが狭く予定金額リスクは同じ場合があります。数量だけでなく全条件を比較。一方、増額に上限があっても負周期は大きくなり得ます。

アンチ・マーチンゲールとの違い

勝後に増額し、敗後に減額する逆の規則があります。連敗時に数量を減らすことは有効額低下とともにエクスポージャーを減らし得ますが、窓・費用・他建玉を含む資金枯渇や強制決済の防止保証ではありません。

勝後増額も損失分布を変えるだけで、取引の優位性を作りません。現在有効額の固定割合はさらに別の規則。費用なし・指定通りの1%損失十回なら残額0.99¹⁰、減少約9.56%。他資金移動なしの比較で、多数の専門家の実態や安全な代替の証明ではありません。

次に確認する四項目

  1. 金額リスクも確認:入口、出口距離、契約単位、費用、同時建玉を記録。敗後の数量増加だけで手法を断定しません。
  2. 有限の増額列を計算:費用ゼロ模型の九敗は累積1,022 USD、有効額8,978。次の5.12ロットに同じ換算・30倍で18,432 USDが必要なので、その前提では発注できません。
  3. 数量規則を完全に比較:距離と予定金額予算から計算し、費用・数量刻みを含めます。割合は計画入力で保護保証でも、強制的な一か月の実験でもありません。 予定予算による数量計算。
  4. 自動注文を許可する前に:いつ金額リスクが増すか、含み損をどう数え、上限で何をするか特定します。商品名の単語だけではアルゴリズムは判定できません。

独立JPY模型:発注できても損失予算を超える

架空USD/JPYを最初1,000 USD、損切り幅0.20 JPY/USD、指定通り約定、費用ゼロ、各敗後決済して倍増とします。口座開始100,000 JPY、換算150 JPY/USD固定、必要率4%という単純模型。1,000→2,000→4,000 USDの三敗は200+400+800=1,400 JPY、有効額98,600 JPYです。国内の契約単位・実発注条件を引用した例ではありません。

次の8,000 USDは必要証拠金8,000 × 150 × 4%=48,000 JPYで、計算上の余力は50,600 JPY。しかし別に定めた当日累積損失予算2,500 JPYの残りは1,100 JPY。次の予定損失1,600 JPYを加えると累積3,000 JPYなので予算条件を満たしません。発注能力が残ることと計画へ適合することは違います。

国内個人店頭FXの4%以上・25倍以下は最大損失保証ではなく、法人・取引所・他CFDは別。外国免許だけで日本向け登録を満たすとは限りません。税も対象商品と相手方の条件を確認。EUR/USD・USD口座の元模型をJPYへ改名せず、独立条件を示しています。

独立JPY模型:二つの上限開始100,000 JPY、USD/JPY150固定、0.20 JPYストップ、必要率4%、費用ゼロ。全て架空。仮定に基づく計算三敗後累積1,400・有効額98,600JPY次8,000 USDの発注余力証拠金48,000・余力50,600JPY当日予算2,500 JPY残り1,100<次の予定損失1,600
独立JPY模型:二つの上限. 開始100,000 JPY、USD/JPY150固定、0.20 JPYストップ、必要率4%、費用ゼロ。全て架空。

証拠金が足りることは損失予算への適合や損失上限の保証ではありません。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

三敗後
累積1,400・有効額98,600 JPY – 1,000・2,000・4,000 USDを順に決済。
次8,000 USDの発注余力
証拠金48,000・余力50,600 JPY – この単純証拠金式では足ります。
当日予算2,500 JPY
残り1,100<次の予定損失1,600 – 累積予定3,000なので予算規則には不適合。

理解度を確認

練習の目安: 約2分.

数量0.10→0.20、ストップ20→30 pip、一ロットpip価値一定なら損失金額はどう変わりますか。

答えと解説を見る

正解。模型の損失は20から60 USDで、両要因を掛けます。

よくある質問

どう回収するとされるのですか。
この型は決済損失後に倍、勝後にリセット。費用ゼロ・損益同額・1 USD開始なら1+2+4+8+16=31の損失を32の勝ちが相殺し1残ります。距離・費用・滑り・制限が違えば変わり、勝率一定だけで有限資金の回収は証明できません。
必ず口座を失いますか。
名称だけから必ずとは断定できません。独立損失確率0.5なら初の八連敗の期待待ち510試行、月100なら期待5.1か月。期限や市場統計ではありません。停止は資金・数量制限・費用・出口・口座規則で変わり、元模型では九敗後の次5.12ロットを発注できません。
なぜ多くの周期が利益に見えますか。
八試行上限の独立1/2模型で255/256は+2 USDでも1/256は−510 USD。費用前期待値はゼロ。独立100周期の少なくとも一全敗確率は約32.39%です。数か月の実市場の安定利益予測ではありません。
自動化すれば安全ですか。
自動化でも損失・費用・資金制約は消えません。含み建玉と増額停止時の結果を含め規則を読みます。グリッド・回収・次の大ロットだけで同じ規則とは断定せず、有利な過去期間や高い正周期率だけで純期待値を判断しません。

出典と検証

  1. www.metatrader5.com

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  2. www.metatrader5.com

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  3. www.mql5.com

    内容の参考資料。記事に記載した範囲と前提を確認してください。

  4. www.esma.europa.eu

    内容の参考資料。記事に記載した範囲と前提を確認してください。

  5. www.fsa.go.jp

    内容の参考資料。記事に記載した範囲と前提を確認してください。

計算例には前提条件を明記しています。現在の市場データや提供会社の取引条件の代わりにはなりません。

著者について

Jarosław Wasińskiはポーランドの編集者・市場アナリストです。2004年にMyBank.plを設立し、2007年から外国為替市場の分析に携わっています。