取引戦略

平均足の検証:合成価格・集約・約定を分ける

H1平均足の平均とH2変換の違い、初期値の影響、架空EUR/USDの35 USDの過大評価を解説。円の追加例でストップ幅と数量の違いも比較します。

価格系列の変換と通常足の比較を抽象化した編集用画像。市場の実記録ではありません。
平滑化した表示と、執行に使う実際の価格を分離します。

レバレッジを使うFXやCFDでは、短時間で大きな損失が生じることがあります。内容は学習用であり、個別の投資助言ではありません。

この記事の内容

この記事を読むと…

  • 上位期間のOHLCを集約してHA-Cを計算する。
  • 初期値と色設定を揃え、確定時刻を記録する。
  • 合成価格と実約定の違いを損益・数量へ反映する。

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バックテスト 単純移動平均(SMA) 注文約定(Execution) ストップロス

平均足(Heikin-Ashi、HA)は、入力の始値O・高値H・安値L・終値Cと前のHA実体を変換した表示です。滑らかに見えても数値は約定可能な気配ではありません。計算シグナル、既知になった時刻、実際の約定を分けます。FXではBid、Askなど入力の価格側も記録します。

二本のHA終値の平均は上位足のHA終値にならない

架空のH1二本をH2にまとめます。入力は最初のO、最大H、最小L、最後のCで集約します。

横にスクロールすると図全体を確認できます。

集約すると入力OHLCが変わるH1二本は100/110/98/108と108/112/104/106。H2は100/112/98/106です。H1のHA-Cは104と107.5、平均105.75ですが、H2のHA-Cは104です。価格を先にまとめると何が変わるかH1:一本目H1:二本目集約H2H1 HA-C:104と107.5その平均:105.75集約H2 HA-C:104

単位は架空で二期間の間に休止はありません。ここではHA-Cだけを比べ、完全なHA足ではありません。StockChartsの計算説明でも、HA-Cは同じ期間のO・H・L・Cの平均です。 StockChartsの平均足計算

三本とも同じ架空価格の線形目盛です。

一本目100/110/98/108のHA-Cは104、二本目108/112/104/106は107.5、その平均は105.75。しかし集約OHLC100/112/98/106のHA-Cは104です。変換後の二終値の平均と、先に集約した四価格の変換は別の計算です。H1のHA出力の平均をH2の代わりにせず、正しい期間のOHLCを構成してからHAを求めます。

平均足の作り方と初期値

現在の入力O/H/L/CからHA-C=(O+H+L+C)/4、HA-O=(前HA-O+前HA-C)/2、HA-H=max(H,HA-O,HA-C)、HA-L=min(L,HA-O,HA-C)。HA-Oは前の実体の中点で、前の全高安値幅の中点ではありません。この例の初回だけHA-O=(O+C)/2から開始し他式を適用します。実装と履歴の開始点を記録し、全ツールの初足が同じとは仮定しません。

以後のOHLCが同じで丸めなしなら、二つのHA-O初期値の差は毎回半減し、Δ(n)=Δ(0)/2ⁿです。初期差16pipsは七回で0.125、八回で0.0625pipとなり、0.1pip許容を満たします。しかし八回後のHA-Oが1.1000と1.10000625、仮定HA-Cが1.100005なら、近い数値でも実体の向きは逆です。履歴開始を揃え、等号付近の感度も調べます。

HA-Oは過去のHA値を再帰利用するため、入力価格が変わっても同方向の実体が続き得ます。ただし全てのHA反転規則が、全ての通常足規則より一定本数遅れるとは限りません。同じデータで明示した規則を比較し、計算表示と約定可能な気配を分けます。

実体とヒゲをどう読むか

この例はHA-C>HA-Oを上向き実体とする色規則です。HA-OがLow式の最小値でもあれば下ヒゲはありません。それは計算上の関係で、買い手の支配や入力価格の加速の証明ではありません。TradingViewは前終値との比較で着色する設定もあるため、使った設定を残します。

実体縮小、ヒゲ、色変化を条件にできますが、意味は規則次第です。未確定期間のH・L・Cは変わり得るため、確定条件は期間終了後に評価します。実際のOHLCと通常のローソク足も並べ、計算ヒゲを実取引価格と見なしません。 通常のローソク足パターンと比較。

架空EUR/USD:Bid入力と平均足の四価格
期間1の入力O/H/L/C 1.1000 /1.1040 /1.0980 /1.1020
期間1のHA O/H/L/C 1.1010 /1.1040 /1.0980 /1.1010
期間2:入力 → HA 1.1080 /1.1140 /1.1060 /1.1120 → 1.1010 /1.1140 /1.1010 /1.1100
期間3:入力 → HA 1.1120 /1.1130 /1.1070 /1.1080 → 1.1055 /1.1130 /1.1055 /1.1100
期間3の実体の向き 入力C<O、計算HA-C>HA-O

次の数値は実際のセッションでなく架空Bid系列で、1pip=0.0001です。期間2のHA-L1.1010は入力Bid安値1.1060より50pips低くなります。期間3は入力Cが1.1080へ下がる一方、HA実体は上向きです。売り手が消えた証拠ではなく算術です。

最重要:平均足は実約定の記録ではない

一部のHA数値が入力と一致しても、系列全体が約定記録になるわけではありません。例では複数の高値が一致する一方、HA-Lは当該入力範囲の外にあります。HA由来の数値を注文条件に選ぶこと自体は可能ですが、到達と約定は実際の気配と注文条件で評価します。

期間3確定後に買いを決め、次期間のAsk1.1090でEUR10,000新規、後のBid1.1110で全量決済、手数料計2 USD、調達・換算なしと仮定。純損益は10,000×(1.1110−1.1090)−2=18 USDです。誤って期間3HA-O1.1055を新規にすると53 USDとなり、35 USD過大です。その合成値は当該入力安値より下で、判断も期間3確定まで存在しませんでした。実Ask/Bidにはスプレッドを含みます。

通常足と併用する手順

1:表示形式と時間足を揃える

TradingViewはチャート種別で平均足を選びます。標準MetaTraderでは適切な平均足インジケーターを使い、組込みチャート切替があると仮定しません。通常足を隣に残し、計算と設定を確認してから新規規則を検証します。

2:方向条件を数値で定義する

例えば確定HA実体二本のC>Oを上向き条件にできますが、これは検証仮説で、実際の価格の加速の証明ではありません。入力系列、時間足、色規則を記録し、通常価格と費用も使って評価します。

3:実際の価格で新規・ストップを評価する

色と別に新規、期限、ストップ、目標を定めます。約定の計算は売買可能な価格側と利用可能な価格で行います。HAの閾値は規則への入力で、保証気配ではありません。通常のストップは指定より悪く約定し得ます。

4:決済規則を先に固定する

例えば確定HA実体の符号変更後に行動する規則を事前に固定します。判定可能になった時刻の後に、利用可能な価格で執行します。別の固定決済規則と費用込みで比較し、後の値動きを見て良かった方を採用しません。

よくある検証ミス

  1. チャート上に数値が表示されたというだけで、合成HA価格で約定すると仮定すること。
  2. シグナルを定義・検証せず、固定遅延や特定時間足の普遍的な不適性を断言すること。
  3. 計算方法が異なる平均足へ、通常足の古典的ローソク足条件をそのまま移すこと。
  4. 後の結果を見てから色やヒゲの規則を変え、固定した定義を評価しないこと。
  5. 隣の通常足を消して、実際の入力価格との比較を失うこと。

練行足・かぎ足・新値足との違い

変換方法は異なります。平均足は選んだ各期間を保って四価格を再計算します。練行足は設定価格幅、かぎ足は設定反転幅、新値足は設定本数の規則で表示を作ります。時刻は保持しても、これらの一要素ごとの経過時間は等しいとは限りません。TradingViewは下位時間足でティック由来の非標準足を近似します。静かな見た目は費用後成績の証拠ではありません。 練行足、かぎ足、新値足も確認。

次に行う練習

  1. 同じ主要通貨ペアの日足で平均足と通常足を並べ、入力を揃えた時にどの変化が表示へ残るかを比較します。日足を練習に選んでも最良の時間足の証明ではありません。
  2. 過去の複数区間で実体やヒゲの変化を計算し、通常価格と照合します。「加速」「失速」は形だけで確定せず、選んだ数値条件で検証します。
  3. 確定足シグナルを一つ選び、既知になった時刻と、その後に利用可能な約定価格を記録します。誤って使ったHA値との差も比較します。
  4. 入力設定、HA値、シグナル時刻、注文時刻、新規・決済・費用、不合格と未約定も保存。デモ件数だけで妥当性を判断しません。
  5. 別の未使用期間で規則を変えずに検証し、個別取引も確認します。TradingViewのfill_orders_on_standard_ohlcは平均足シミュレーションの約定に標準OHLCを使えますが、時刻誤り、費用、選択バイアスまで解消する機能ではありません。

円の独立例:前の実体がストップ幅へ与える差

別の架空USD/JPYで前HA-O151.0、前HA-C151.2、現在のBid入力O150.0/H150.4/L149.8/C150.2とします。現在HA-Oは151.1、HA-C150.1、HA-H151.1、HA-L149.8円です。HA高値は入力高値150.4より0.7円=70pips上。1pip=0.01円をこの例で定義します。前の実体を含む計算値で、現在の高値まで取引されたことを示しません。

仮にUSD10,000をBid150.0で売り、Askで買い戻す二つの代替ストップ規則を比べます。入力高値の数値150.4を閾値にして同値約定するモデルなら損失4,000円、HA高値の数値151.1なら11,000円。手数料、調達、滑りを除いた価格差だけで、どちらのストップも推奨・保証していません。

価格差だけの予算8,000円、架空の数量刻み1,000 USDで切り下げるなら、幅0.4円では20,000 USD、幅1.1円では7,000 USD(計画損失7,700円)となります。通常ストップの悪化や費用は予算超過を起こせます。平均足が使えないという結論でなく、同じチャート画像から数量を流用しないための比較です。

架空USD/JPY:同じ数量でも幅が違うBid150.0から売り、指定Askへ同値約定すると仮定。費用・滑りなしで、二つは代替規則です。仮定に基づく計算入力高値の閾値Ask150.4 / 幅0.4円HA高値の閾値Ask151.1 / 幅1.1円予算8,000円・刻み1,000 USD20,000対7,000 USD
架空USD/JPY:同じ数量でも幅が違う. Bid150.0から売り、指定Askへ同値約定すると仮定。費用・滑りなしで、二つは代替規則です。

HAの過去実体由来の高値を選ぶなら、実際の執行と数量を改めて計算します。どちらが優れたストップかを示す比較ではありません。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

入力高値の閾値
Ask150.4 / 幅0.4円 – 10,000 USDなら価格損失4,000円。
HA高値の閾値
Ask151.1 / 幅1.1円 – 同じ数量なら価格損失11,000円。
予算8,000円・刻み1,000 USD
20,000対7,000 USD – 計画損失8,000円対7,700円。費用や悪化は超過要因。

理解度を確認

練習の目安: 約2分.

H1のHA-Cは104と107.5。H2入力OHLC100/112/98/106から求めるHA-Cはいくつ?

答えと解説を見る

正解。100+112+98+106=416、416/4=104。H1出力の平均とは異なります。

よくある質問

通常のローソク足と平均足は何が違いますか。
HA-Cは現在OHLC平均、HA-Oは前のHA実体中点、高安は入力とHA実体の最大・最小です。初期値を指定します。例の三期間目は通常実体が下向きでもHAは上向きです。一部高値は一致し得るため、全値が必ず違うことや固定遅延は導けません。
平均足の価格で注文できますか。
数値を注文閾値に選ぶことはできますが、表示は売買可能な気配や約定保証ではありません。Bid/Askと注文条件を確認します。架空例はAsk1.1090から18 USD純益、未約定HA-O1.1055を代入すると誤って53 USD。判断は期間3確定後です。
平均足はスキャルピングに不向きですか。
規則、入力期間、時刻、費用によります。式だけでH4・日足だけが有効、全ての短期規則が失敗とは言えません。実価格の約定と別期間の固定規則で検証し、標準OHLC約定オプションだけで収益性を認定しません。
上位足HA-Cを下位足HA-Cの平均で作れますか。
一般にはできません。例のH1二本はHA-C104と107.5ですが、集約H2のOHLC100/112/98/106からHA-C104となります。平均105.75は違う演算です。先に正しい期間のOHLCを作ります。
HA高値が入力高値より上になることはありますか。
あります。円の架空例では前の実体からHA-O151.1となり、入力高値150.4でもHA-H151.1です。現在その価格で取引された証拠ではなく、その数値を注文へ使うなら実際の価格側、幅、数量を別評価します。

出典と検証

  1. chartschool.stockcharts.com

    内容の参考資料。記事に記載した範囲と前提を確認してください。

  2. www.tradingview.com

    内容の参考資料。記事に記載した範囲と前提を確認してください。

  3. www.tradingview.com

    内容の参考資料。記事に記載した範囲と前提を確認してください。

  4. www.tradingview.com

    内容の参考資料。記事に記載した範囲と前提を確認してください。

  5. www.mql5.com

    内容の参考資料。記事に記載した範囲と前提を確認してください。

計算例には前提条件を明記しています。現在の市場データや提供会社の取引条件の代わりにはなりません。

著者について

Jarosław Wasińskiはポーランドの編集者・市場アナリストです。2004年にMyBank.plを設立し、2007年から外国為替市場の分析に携わっています。