アンドリュース・ピッチフォークは、選んだ3つの時刻・価格座標から中央線と2本の平行線を引く道具です。チャートの幾何的な基準であり、価格の中央回帰、反発や次の線への到達を保証しません。

標準ピッチフォークを再現するには

時刻順にA・B・C(P0・P1・P2)を選びます。上向きの例なら安値、次の高値、押し安値ですが、各点に価格と時刻・足番号が必要です。座標とスケールを固定すれば計算は再現できます。転換点選択の規則は別です。

線形価格軸ではBCの時刻と価格を平均した中点Mを取り、AとMを結ぶ直線が中央線。その平行線をBとCへ引きます。全終値の移動平均でも回帰線でもありません。MT5は3組のDate/Value、柄の起点の変更と図形全体の移動を区別します。TradingViewは価格・足番号と変形の選択を持ちます。全製品で同じクリック手順とは考えません。

中央回帰の仮説と幾何の違い

線を支持抵抗、中央線を目標と解釈するのは検証すべき仮説です。計算で特定時刻の線の位置は分かっても、反発頻度・トレンドの健全性・回帰確率は分かりません。線を無視した事例も保存します。水平な支持抵抗も、割れれば自動的に役割転換する法則ではありません。接触・拒否・突破を定義し、その時点で既知だったデータを使います。傾きは価格だけでなく時刻にも依存します。

線の反応を売買規則へ落とすとき

下線・中央線・上線の反応は別々に検証します。接触だけでは売買方向、約定時刻、数量、出口は決まりません。反転足を待つなら確定時刻と次に発注できる時点を残します。無効化とSL価格も別で、「下線の少し下」だけでは傾く線のどの時刻か分かりません。更新するか、いつどう変更するかを決めます。目標線にも時刻と約定規則が必要で、通常SLは不利に滑り得ます。

MT5にはシグナル線レベル、TradingViewには追加線や変形の設定があります。全製品で同じ等間隔の既定値とは限らず、選んだ値を記録します。追加線は次の線で必ず止まる証拠ではありません。

架空EUR/USDの計算を順に確認

線形価格軸・等間隔の足tでA=(0,1.1000)、B=(4,1.1120)、C=(8,1.1060)。M=(6,1.1090)、傾き(1.1090−1.1000)/6=0.0015/本、1 pip=.0001なら15 pips/本。線の傾きであり価格の予想速度ではありません。後の図は別の同一直線上の反例です。

架空標準形の式と時点別の線価格
線式t=10t=12
中央1.1000+0.0015t1.11501.1180
B1.1120+0.0015(t−4)1.12101.1240
C1.1060+0.0015(t−8)1.10901.1120

上下線は中央から縦に0.0060=60 pips、全幅120 pips。標準偏差や将来の取引レンジではありません。C価格1.1060を保ち時刻だけ12へ動かすとM=(8,1.1090)、傾き0.001125、t=12の中央は1.1180でなく1.1135。価格3つが同じでも時刻で変わります。

B・C・Mを固定してA価格だけ変えるとp(t)=A+(1.1090−A)t/6。全候補は同じMを通るので回転します。

A価格だけを変える架空比較
A(t=0)中央t=3t=6t=12
1.09901.10401.10901.1190
1.10001.10451.10901.1180
1.10101.10501.10901.1170

Aを10 pips上げるとMより前は上がりますがt=12では10 pips下がります。全体を上へ平行移動したのではありません。線形軸上の反事実比較で、Cが既知になる前の売買履歴ではありません。対数軸やSchiff型は別の構成を使います。

ピッチフォークの幅がゼロになる場合

選んだ3点で必ず有効な幅ができるとは限りません。退化する例を計算します。

図全体は横スクロールで確認

横にスクロールすると図全体を確認できます。

ピッチフォークの幅がゼロになる場合架空の同一直線上A(0,100)、B(4,112)、C(8,124)、中点M(6,118)、傾き3。中央線・B線・C線はすべて100+3tで重なり、時点10ではすべて130、幅ゼロ。色や線幅が違っても座標は同じ。3点が同じ直線上A (0; 100) • B (4; 112) • C (8; 124)100112124130ABMC046810架空の時刻中央線:100 + 3 tB線:112 + 3(t − 4) = 100 + 3 tC線:124 + 3(t − 8) = 100 + 3 t

幾何的な反例:架空の価格・時刻A=(0;100)、B=(4;112)、C=(8;124)。同一直線上であり、適切に選んだ高安の交互列ではありません。

BC中点M=(6;118)、AM傾き(118−100)/(6−0)=3。B・Cの平行線も中央線と同じ式になり、t=10で三つとも130。幅はゼロです。

MT5公式説明は右2点の中点を通る中央線と平行線を説明します。3座標から物体を作図できても転換点の選択の妥当性は別です。チャネルと読む前に点を確認します。

幅ゼロは線の重なりで、独立した3水準ではありません。

別の円例:線が上がってもSLが動いたとは限らない

架空USD/JPYでA=(0,150)、B=(4,151.20)、C=(8,150.60)なら中央傾き0.15円/本、C線は150.60+0.15(t−8)。t=10で150.90、t=12で151.20円です。t=10に下線−0.05円の150.85をSLへ設定しても、自動更新処理がなければt=12もSLは150.85のまま。線との差は0.05から0.35円へ広がります。図形を描く操作と注文の変更は別です。

図形の下線とサーバーSLは別の対象架空USD/JPY、C線150.60+0.15(t−8)、t=10にSL150.85を設定、自動更新者なし。仮定に基づく計算t=10の下線/SL150.90/150.85円t=12の下線/SL151.20/150.85円t=12の差0.35円
図形の下線とサーバーSLは別の対象. 架空USD/JPY、C線150.60+0.15(t−8)、t=10にSL150.85を設定、自動更新者なし。

チャート上の線の移動を注文の更新とみなさず、時刻・変更要求・サーバー確認を別に記録します。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

t=10の下線/SL
150.90/150.85円 – 差0.05円。
t=12の下線/SL
151.20/150.85円 – 線は動くがSLは未変更。
t=12の差
0.35円 – 新しく0.05円下へ置くなら151.15円。

点の選択と計算の再現性

異なる図はアンカー、時刻、スケール、変形を比べます。点の選択に判断が含まれても、全指定後の幾何まで主観的ではありません。テクニカル分析では作図と検証済み規則を区別します。結果を見て合うように点を動かさないでください。

フィボナッチや水平線、トレンドフォローと合わせても利益は定義上保証されません。不成立・費用・不利約定を残します。Schiff型は別構成として検証します。模擬・後知恵の図は実際の約定記録ではありません。

次の演習で保存すること

  • 銘柄、時間軸、価格スケール、変形、3座標と各転換点の確定時刻を固定します。
  • アンカーを固定した後の区間で、事前定義した接触・突破と無反応を記録します。
  • 別保存図で一つのアンカーだけ変え、指定時刻の値を計算。M回りの回転と全体の移動を区別します。
  • 売買検証なら価格の側、費用、予算とSLの滑りを指定。2週間のデモや1%制限だけで収益性・実運用準備・損失上限は証明できません。日本の個人店頭FXの証拠金制度も図形に予測力を与えず、ロスカットは最大損失保証ではありません。