テクニカル分析

インジケーターで稼げるか:規則・費用・損失順序を検証

SMAの入力、USD100取引の純損益、同じ勝率でも異なるDDを図解。フィルターの平均と合計を分け、円建て最低手数料の追加模型を検算します。

指標・費用・損益経路の比較を抽象化した編集用イラスト。特定指標の売買実績ではありません。
指標名より完全な規則と費用後の系列を確認します。

レバレッジを使うFXやCFDでは、短時間で大きな損失が生じることがあります。内容は学習用であり、個別の投資助言ではありません。

この記事の内容

この記事を読むと…

  • 指標の計算と未来予測、当時の利用可能情報を区別する。
  • 純平均・損益分岐勝率・取引順序別DDを検算する。
  • フィルターの件数と同期間合計、最低費用の非比例を調べる。

記事内で用語を調べる

ドローダウン 勝率 バックテスト 期待値(損益の加重平均) ポジションサイズ(建玉数量) 相対力指数(RSI)

インジケーター値を売買判断の条件に使うことはできます。ただし過去価格の加工だけでは将来の利益も、利益が不可能なことも証明しません。指標は計算で、検証できる戦略にはデータ、入口、出口、数量、執行、費用が必要です。線の見栄えで優位性を認定せず、規則全体を調べます。

指標の入力と数式を確認する

宣言された入力と式を確認します。SMAは選んだ観測を足して件数で割ります。架空のEUR/USD終値1.1000、1.1010、1.1020ならSMA(3)=1.1010で、次の終値の予言ではありません。価格源や窓を変えると計算も変わります。追加データを使うスクリプトもあるので、すべてがこのチャートの価格だけとは決め付けません。

新しい名前の価格変換が独立観測を増やすわけではありませんが、規則の定義・再現には役立ち得ます。終値がSMAを上抜ける条件なら、銘柄、時間足、確定時刻、利用可能な入口価格、出口、数量、保有中の再シグナル処理も必要です。「線が上がったら買う」だけでは再現可能な検証になりません。

過去の計算と予測を分ける

今の指標値を条件にしても、予測した将来の結果は別に検証します。オシレーターの極端値だけで消耗や反転時刻は分かりません。形成中の足の値は終値まで変わり、後から確定した値を以前から知っていたことにはできません。

複数指標が同じ入力を加工するなら、三つの色の一致が独立した三つの確認とは限りません。トレンド・変動率・水準の各一つを必須とせず、追加規則の寄与を別の評価で測ります。先行・遅行の用語も、チャート指標の先行を保証しません。

同じ総利益でもドローダウンは違う

同じ4結果を二つの順序で並べます。利益比較には高値からその後の安値への経路も含めます。

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横にスクロールすると図全体を確認できます。

同じ総利益でもドローダウンは違うAは+2、−1、+2、−1 Rで累計0、2、1、3、2。Bは+2、+2、−1、−1 Rで累計0、2、4、3、2。両方2勝2敗、合計+2 R。決済結果間の最大ドローダウンはA1 R、B2 Rです。合計と勝率だけでは損失順序は見えない0 R1 R2 R3 R4 R01234決済済み取引の件数A:+2、−1、+2、−1 R・最大DD 1 RB:+2、+2、−1、−1 R・最大DD 2 R両方:合計+2 R・勝率50%同じ平均でも経路は違う

架空模型:Rは固定基準額、結果は費用控除後で、再投資・未決済建玉はありません。累計決済結果のR建て下落幅を測り、純資産%や戦略全体の未来リスクを表しません。直前高値から後の安値への定義はMetaTrader 5テスト報告で確認できます。

合計が同じでも取引の順序によりドローダウンは変わります。

利益を決める算数と評価対象

勝ちの割合p、費用前の平均利益W、正の額で表す平均損失L、平均費用cを使います。損益ゼロ取引がなければ平均純損益はp×W−(1−p)×L−cです。過去データなら標本の記述で、未来の期待値を既知とするものではありません。勝率だけで正負は決まりません。

実践の要点:勝率を利益・損失額、費用、損失順序と併せて評価します。高勝率だけで正の期待値は証明されません。

完全に架空の100取引模型Aでは、40勝×200 USDと60敗×100 USDで費用前+2,000 USD。全費用を固定25 USD/取引とすると2,500 USDを引いて合計−500 USD、平均−5 USDです。Bは70勝×50 USDと30敗×150 USDで費用前−1,000 USD、10 USD/取引の費用後−2,000 USD、平均−20 USD。再投資のない架空結果・費用で、特定指標の実証ではありません。

Aの条件付き損益分岐勝率は(100+25)/(200+100)≈41.67%です。出口を変えればp・W・Lが一緒に変わり得るので、過去の勝率を固定したまま目標利益だけ大きくしません。全履歴を純額で扱い、実約定価格に含むスプレッドを再控除しないでください。期待値の式、RSI、MACDで計算を確認できますが、指標解説は優位性の認証ではありません。

利用可能時刻・費用・パラメーター選択

多数の過去試行から最良設定を選ぶと、その標本のノイズに適合し得ます。CarrとLópez de Pradoは較正の問題を論じますが、提案模型は離散Ornstein–Uhlenbeck過程の価格に関するもので、自分の指標の有効性の証明ではありません。全試行を残し、開発標本と後の未使用評価を分けます。悪化だけで原因を過剰最適化と断定せず、費用・データ誤り・環境変化・偶然も調べます。

確定後のチャートと、形成中に見えた値は違い得ます。シグナル時刻、入力、後に利用できた約定価格を記録して最終チャートと比べます。通常の更新が直ちに不正な描き直しとは限りません。有料ツールも入力、全結果、購読費を調べ、価格だけで品質の有無を決めません。有料シグナルの検討も参照します。

次の比較は採用シグナル当たり平均と同じ期間の合計を分けます。平均の改善だけではドローダウンや総損益の改善は分かりません。

平均が上がっても合計は減り得る

同じ期間の重ならない架空機会20件、固定基準R、仮定費用控除後、数量増加なしとします。フィルターは[2、2、−1、1] Rの4件を採用し、+1 Rを11件、−1 Rを5件除外します。指標の実測研究ではなく、作った算数集合です。

全機会 20件:合計10 R、平均0.50 R。採用4件:合計4 R、平均1.00 R。
除外機会 16件:合計6 R、平均0.375 R。採用平均は倍でも同期間合計は10 Rから4 Rへ低下。

フィルターはDDや作業時間なども変え得ますが、平均から推測せず測定します。数量を増やすのは比較条件の変更です。同じ単位・期間で件数、平均、合計を報告します。利益・損失・費用を全部比例拡大すれば平均の符号は同じですが、最低手数料があれば比例しない場合があります。リスク管理だけで損失規則を利益規則へ変えるとはいえません。優位性の検証で計画の有無から結論せず全体を調べます。

次に行うこと

  1. 規則を固定する。評価前に銘柄、フィード、時間足、パラメーター、入口、出口、数量、費用を一つの版に記録します。
  2. 順序を保存する。全純損益、平均、件数、DD、拒否・未約定も報告します。1か月の平均は未来の期待値の保証ではありません。
  3. 当時利用可能な情報を使う。実際の確定時刻と約定仮定を再現し、後の価格を前の判断へ混ぜません。時刻記録はサーバー時刻とJSTを区別します。JSTはUTC+9で夏時間がありません。
  4. 未使用データを評価する。開発と後の期間を分け再調整しません。その結果を見て規則を変えれば、もう未使用評価ではありません。
  5. 有料ツールの根拠を確認する。勝ちだけを選ばず、全履歴、方法、年間費用を読みます。バックテストの手順でも完全な規則を検証します。デモや紙上検証なら実資金を危険にさらさず問題を探せますが、未来利益の保証にはなりません。

追加例:最低手数料があると単純比例は崩れる

別の円建て架空模型で、同じ件数内の勝率50%、基準数量q=1で利益200円・損失100円、費用前平均50円とします。往復費用はmax(10q、60)円という作った料金です。q=1は50−60=−10円、q=0.5は25−60=−35円、q=2は100−60=+40円です。最低料金60円のため純平均は単純比例しません。

これは増量の提案ではありません。数量を増やせば損失額・証拠金・執行条件も変わり得ます。仮の勝率や単価を保った算数だけで、実際の優位性・安全な数量は決まりません。日本の業者がこの最低料金を課すという主張でもありません。

架空の最低手数料で純平均は比例しない勝率50%、q=1の利益200円・損失100円。往復費用max(10q、60)円。勝率と単価を固定した別模型。仮定に基づく計算q=0.5費用前25円 −費用60円=−35円q=1費用前50円 −費用60円=−10円q=2費用前100円 −費用60円=+40円
架空の最低手数料で純平均は比例しない. 勝率50%、q=1の利益200円・損失100円。往復費用max(10q、60)円。勝率と単価を固定した別模型。

費用構造を実仕様で確認します。模型の符号変化は安全性・将来の勝率・実際の優位性を証明しません。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

q=0.5
費用前25円 − 費用60円=−35円 – 料金の最低額が残る。
q=1
費用前50円 − 費用60円=−10円 – 元の基準数量。
q=2
費用前100円 − 費用60円=+40円 – 単純比例でなくても、増量の推奨にはならない。

理解度を確認

練習の目安: 約2分.

合計+2 R、勝率50%が同じでもBのDDがAより大きい理由は?

答えと解説を見る

正解です。4→3→2で2 R下落。Aでは高値からその後の安値への下落は1 Rまでです。

よくある質問

常に値動きに先行する指標はありますか。
過去入力を使う事実だけで予測の可否は証明できません。入力と対象事象を定義し、費用後の未使用データで測ります。「常に次を知る」という約束には根拠が必要です。形成中の更新と後からの確定値も分けます。
複数指標を組み合わせると利益確率が上がりますか。
規則全体次第です。同じ価格を加工しても独立観測は自動で増えませんが、条件の定義には役立ち得ます。固定基準、費用、未使用データで寄与を調べ、件数・平均・同期間合計を報告します。教材では平均0.50 R→1.00 Rでも合計10 R→4 Rです。
過去と実運用の結果が違うとき何を調べますか。
過剰最適化は一候補で、悪い実運用だけでは診断できません。データ、シグナル利用時刻、約定、費用、数量規則、環境、標本の不確かさを確認します。全試行を残し後の未使用評価で再調整しません。結果を見て変更すると、もう未使用ではありません。
有料インジケーターやシグナルを買う価値はありますか。
入力と規則の開示、全結果、可能な執行、全費用、購読料を調べます。選んだ勝ちや最適化した図だけでは判断できません。有料だから高品質でも、価格ベースだから無価値でもありません。購入・実資金なしで計算や紙上試験を調べられます。

出典と検証

  1. www.metatrader5.com

    内容の参考資料。記事に記載した範囲と前提を確認してください。

  2. www.metatrader5.com

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  3. arxiv.org

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計算例には前提条件を明記しています。現在の市場データや提供会社の取引条件の代わりにはなりません。

著者について

Jarosław Wasińskiはポーランドの編集者・市場アナリストです。2004年にMyBank.plを設立し、2007年から外国為替市場の分析に携わっています。