ヘッドアンドショルダーは、上昇後の三つの山のうち中央の頭が両肩より高く、間の二つの谷をネックラインとする形です。選んだブレイク条件を満たすまでは候補。形、確認可能な時点と損益の算術を分け、反転や測定目標への到達を保証しません。

先行トレンドと五つの転換点を固定する

古典的反転として、先行上昇と、左肩・谷・頭・谷・右肩を記録します。レンジから選んだジグザグだけでは先行上昇を証明しません。最初の山から谷へ押し、さらに高い頭、二度目の谷、頭より低い右肩という選点規則と、その後のブレイク条件を分けます。肩の類似度は数値で定義し、形から誰が売買したかを推定しません。

右肩が認識可能になった後に、決めた価格・時点のネック割れを確認します。「確認」はその条件の通過で、将来反転の確実性ではありません。逆型は下降後の三つの谷で頭が最安、間の二つの山を結ぶネックを上へ抜ける条件に変えます。絵だけを反転して弱気条件を残しません。

新高値は、過去の観測でなく候補の版を変える

候補の選点と評価時刻を保存します。ブレイク前の新しい極値で、それまでの幾何条件が無効になる場合があります。

横にスクロールすると図全体を確認できます。

新高値で以前の頭を黙って更新しない架空候補Aの肩108と110、頭114、ネック100。確認ブレイク前に115が現れ、Aの最高峰条件を満たさなくなる。候補Aの点を記録に残す100108114頭A:114新高値:115Aの肩108・110、ネック100。115は記録済みの頭114を超えた。Aはこの定義を満たさなくなった。新構造は別バージョンで記録する。
架空価格単位。先行上昇とAの認識を仮定し、肩108・110、頭114、谷は両方100。確認ブレイク前の115でAを棄却。極値を結ぶだけで全OHLC・等間隔時系列ではありません。

CMEの反転教材も中央の高い頭と別の確認の必要性を説明します。新高値115があるのに頭A114を最高峰と呼び続けません。Aを棄却記録に残し、新しい肩・頭なら別IDへ。過去の失敗候補を消す後知恵を避けます。

ネックラインと、どの高さを比べるか

後の足を隠して選点し、出所と時刻を記録へ残してから確認条件を調べます。棄却候補も残します。ピボットに後続二本の低いHighを要する検出器なら、二本目の確定後に初めてラベルを使えます。元の山の時刻に意思決定を戻しません。

二つの谷を結ぶネックは水平でも傾斜でも構いませんが、谷候補が複数なら選定規則と許容差を結果を見る前に固定します。後の結果に合う線へ黙って変更しません。二谷からの支持水準の解釈と、買い手が消えたとの断定は別です。

別の水平例では肩1.1070と1.1080、頭1.1200、両谷1.1000。pip0.0001で頭の高さ200pips、選んだ10%許容は20pips。肩価格差10pipsはこの一条件を満たすだけで、全形の確認ではありません。

傾斜する別例で、谷時刻t=2と8からN(t)=1.1000+0.0005×(t−2)。肩はt=0で1.1070、t=10で1.1080。価格差は10pipsでも、各時点のNからの高さは80と40pips。頭はt=5、1.1150で、N(5)=1.1015より135pips高い。選んだ10%=13.5pipsなら、肩の価格比較は通過し、局所高さ差40pipsでは失格です。検出器の距離定義を指定し、どちらも普遍的標準とはしません。

別のEUR/USDモデル:投影と実約定を分ける

架空形と完全約定を仮定した別シナリオ
形左肩1.1050、頭1.1100、右肩1.1060
ネック1.1000
頭の高さ100pips
ネック下の足確定後の売り実Bid1.0995と仮定
右肩の10pips上で決済実Ask1.1070なら価格損失75pips
投影目標実Ask1.0900なら価格利益95pips
価格利益/価格リスク95÷75≒1.2667、手数料・調達費前

100pipsの投影はネック1.1000から下へ1.0900で、入口1.0995からではありません。先の200pips例・図の任意単位とは別モデルです。比率だけで期待利益は確定せず、実約定と費用で両方の結果が変わります。

先読み、確定足、リテストは別ルール

  • 確認前は右肩形成中の未完情報を使います。発注条件を指定し、早ければ有利な価格や小損失と決めません。
  • 確定足条件ではネック1.1000に対しClose1.0980は通過。Low1.0970でもClose1.1005なら不通過で、足中条件とは別です。確定値は次の実行価格を保証しません。
  • リテストは許容差、確認と期限を指定。戻りがなく未約定、又は無効化する場合もあり、最も安全・最高比率とは検証していません。

同じ候補で不成立や未約定も記録して三方式を比較します。待つと使える情報と価格は変わりますが、万能の順位は生まれません。

追加フィルターは、独立した証拠とは限らない

定義、閾値と利用可能時刻を指定し、有無の版を比較します。同じ価格から派生する条件が複数一致しても、独立した裏付けとは限りません。

  • MT5のtick volumeは受信tick数、実取引量は別欄で店頭ではない場合もあります。配信と単位を残し、世界の為替出来高と同一視しません。
  • ブレイク足の実体・値幅・確定条件を定義。大実体はOpenからCloseの変化で、隠れたストップや参加者意図の特定ではありません。
  • RSI・MACDは比較ピボットと値、利用可能時点を指定。価格の重複利用に注意します。
  • 上位足は既に確定済みの足とトレンド指標を使う。時間軸の方向差だけで弱い候補や売買主体は特定しません。

元候補、確認時刻とフィルターを保存します。見慣れた形や価格由来指標の一致だけで優位性は証明できません。

統計は、商品と規則まで揃って初めて比較できる

実績の主張には商品、配信、期間、検出器、入口・出口と費用が必要です。本の株式標本を店頭為替へ移せません。本稿ではその研究を再現していません。以下の例だけから勝率、年出現回数や偶然を上回る成績は分かりません。

確認形にも実行・リスク計画が必要です。通常SLは約定保証でなく、遠くへ動かすと想定損失距離が増えます。数量と費用を含め、全口座を守る普遍的配置としません。

よくある誤り:形の棄却と保護注文を混同する

  • レンジ中の三山を先行上昇の反転と見なす。
  • 都合のよい谷だけでネックを作る。
  • 結果を見た後、確定足の条件をヒゲ突破へ変更する。
  • 肩上のCloseという形の無効化条件を、注文発動・損失上限と同じにする。
  • M5・M15・日足・週足の名称を、実証された成功率と考える。

先の200pips例では、確認前に1.1200を超えるHighは最高頭候補を破ります。確認後に「Closeが右肩を超えたら無効」と選ぶなら、1.1085は該当、ネック上へ戻っただけの1.1008は不該当です。どちらも保護注文の設置を終値まで待つ指示ではありません。保護は別の計画として定めます。

日本の口座条件は、形の精度と別に確認

個人店頭FXの登録・証拠金規則や税区分は、図形から決まりません。日本の個人店頭FXの25倍上限を全商品へ広げず、ロスカットを価格保証と思わないでください。税も商品・相手方等の要件を確認し、形が良ければ区分・申告義務が変わるとは考えません。実契約と対象規則を分けて確認してください。

肩の時刻と、肩を知る時刻は違う

肩の時刻と、肩を知る時刻は違う架空USD/JPY15分足JST。右肩候補10:00〜10:15、後続二本の確定を必要とする規則。仮定に基づく計算10:30Close149.9010:45肩の認識可能時点11:00Close149.80
肩の時刻と、肩を知る時刻は違う. 架空USD/JPY15分足JST。右肩候補10:00〜10:15、後続二本の確定を必要とする規則。

10:45の情報で10:30へエントリーを戻さない。投影と実約定・費用は別計算。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

10:30
Close149.90 – ネック下だが、肩の確認はまだ。
10:45
肩の認識可能時点 – 後続二本目が確定。Close150.05はネック上。
11:00
Close149.80 – 指定規則で認識後の確定割れ。

次にすること:候補、投影、実行を別欄へ

  1. 結果前に商品・配信・足・点と認識時刻を保存。棄却を残し、後続構造は別ID。選んだ数例は実績試験ではありません。
  2. 投影と実行を分け、実入口・仮定出口の価格側、保護、手数料と調達費を記録。2対1は選択ルールになり得ても、期待利益の証明ではありません。
  3. 追加条件を後から選ばず定義と情報時刻を固定し、選択に使わなかった後続データで評価します。

円建て追加演習:10:30の割れを、10:45に知った肩へ戻さない

別の架空USD/JPY15分足、時刻はJST。既知の先行上昇、左肩151.00、頭152.00、二つの谷と水平ネック150.00など他の幾何条件を満たすと仮定し、10:00〜10:15足のHigh151.10を右肩候補にします。検出規則は「後続二本のHighが肩より低く、両方確定して初めて肩と認識」です。

表示時刻と、情報を利用できる時刻
足High・Closeこの時点の情報
10:15〜10:30150.80・149.90低いHigh一本目。肩未確定
10:30〜10:45150.60・150.05二本目終了10:45に肩認識。Closeはネック上
10:45〜11:00150.40・149.80認識後初の確定Closeでネック下

10:30のClose149.90を、10:45に初めて知った肩の後の確定信号に数えません。規則を「肩認識後に利用できる確定Close150未満」とすると、この列の確認は11:00です。これは実際の相場記録や完成OHLCではなく、情報時点を説明する指定値です。

11:00後の売りを1,000USD、実Bid149.78、仮定の保護決済Ask151.20、投影目標Ask148.00とします。頭の高さ152−150=2.00をネックから引き148.00。価格損失1,420円、価格利益1,780円で比率約1.2535。各シナリオの別途往復料金80円なら、損失1,500円・利益1,700円、比率約1.1333です。スプレッドは実Ask/Bidへ入り、別に再控除しません。普通のSLの正確な約定や、いずれかの結果を保証した比較ではありません。