同時線(doji)は始値と終値が一致または近接するローソク足です。価格の四値から分類する形であり、売り手と買い手の人数・意図・力の均衡や次の反転を証明するものではありません。まずデータ、計算式、許容幅を固定します。

実体ゼロと四値の意味

O=始値、H=高値、L=安値、C=終値。実体=|C−O|、値幅=H−L、上ヒゲ=H−max(O,C)、下ヒゲ=min(O,C)−L。HがOとC以上、Lが両方以下であるかも検査します。dojiの近接許容に普遍的な1–2 pipという規則はありません。今回の例は正の値幅に対する実体比率で、過去の平均実体との比率とは別です。

同じ四値でもO→H→L→CとO→L→H→Cの道順が可能です。OHLCだけではティックの順序、約定件数、誰が主導したかを復元できません。

同じ期間でもBidとAskの実体は違う

架空の四ティックで最後のスプレッドが拡大。Bidの同時線でもAskの始値と終値は一致しません。

横スクロールで図全体を確認

横にスクロールすると図全体を確認できます。

同じ期間でもBidとAskの実体は違う四つのBidは1.1000、1.1020、1.0980、1.1000。スプレッドは0.0002、0.0002、0.0002、0.0008。Askは1.1002、1.1022、1.0982、1.1008。Bid実体0、Ask実体6 pip、値幅40 pipの15%。変動スプレッドで実体が変わる1.09801.10001.1020Bid:実体0Ask:6 pipsBid: 0/40 = 0%Ask: 6/40 = 15%同じ期間・異なる価格側

架空EUR/USD、1 pip=0.0001、期間内は四ティックのみ。Ask=Bid+仮定スプレッド。例示の5%基準ではBidは該当しAskは非該当。予測や約定結果ではありません。MT5公式の価格データ説明は通常の店頭Bid足を扱い、ここでは比較用Ask足も作りました。

データと検出器が使う価格側を分類します。

四種類はヒゲの配置で区別する

形読み取れる幾何読み取れないこと
十字形小さい実体と上下ヒゲ将来の方向
Long-legged基準と比較して長い上下ヒゲ強い反転確率
DragonflyOとCがHに近く下ヒゲが優勢、T形買い手が全領域を取り戻した過程
GravestoneOとCがLに近く上ヒゲが優勢、逆T形機関投資家の売り意図

Spinning topは見える小実体を持つ呼び方ですが、dojiとの境界は採用する定義次第。pin barとの類似も分類の関係で、勝率や優先順位ではありません。

同じ実体でも分母が違う

次は架空EUR/USD、1 pip=0.0001、値幅が正のとき実体比率5%以下という独自基準です。標準規格や最適値ではありません。

例O / CH / L実体・値幅判定
A1.10000 / 1.100021.10050 / 1.099500.2 / 10 pip=2%該当
B1.10000 / 1.100021.10005 / 1.099950.2 / 1 pip=20%非該当
C1.10000 / 1.100101.10050 / 1.099501 / 10 pip=10%非該当
D1.10000 / 1.100001.10000 / 1.100000 / 0未定義

値幅ゼロのDを0%にしません。同じ実体AとBでも分母が違えば分類が変わります。

文脈は集計条件と一緒に固定する

支持抵抗や先行トレンドを追加条件にするなら判断前に規則を定義し、不採用例も保存します。良い結果になった水準だけを後から選べば比較不能です。別の架空JPY建て例では、足の集計自体が形を変えます。

二本とも非dojiでも、集計するとdojiになる別の架空USD/JPY。JST(UTC+9)09:00–09:30と09:30–10:00の連続した確定足、区間は開始を含み終了を含めません。境界に欠損はなく、同じ価格側です。実体÷値幅5%以下という例示基準を使用。仮定に基づく計算09:00–09:3050%・非該当09:30–10:00約44.4444%・非該当09:00–10:00へ集計0%・該当
二本とも非dojiでも、集計するとdojiになる. 別の架空USD/JPY。JST(UTC+9)09:00–09:30と09:30–10:00の連続した確定足、区間は開始を含み終了を含めません。境界に欠損はなく、同じ価格側です。実体÷値幅5%以下という例示基準を使用。

集計は最初のO、最大H、最小L、最後のCで、四値の平均ではありません。時間足の違いだけでも分類が変わります。集計足のdojiは下位足の静止や参加者の迷いを証明しません。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

09:00–09:30
50%・非該当 – O150.00 H150.30 L149.90 C150.20。実体0.20 JPY、値幅0.40 JPY。
09:30–10:00
約44.4444%・非該当 – O150.20 H150.25 L149.80 C150.00。実体0.20 JPY、値幅0.45 JPY。
09:00–10:00へ集計
0%・該当 – O150.00 H150.30 L149.80 C150.00。実体0、値幅0.50 JPY。

丸め表示による見かけの同時線

五桁表示O=1.10000、C=1.10004、H=1.10050、L=1.09950から計算すれば実体比率4%です。各価格が最も近い0.00001へ丸められたと仮定すると、次の二組は同じ表示になります。

仮定した元四値O/C/H/L実体比率5%基準
1.1000000 / 1.1000400 / 1.1005000 / 1.09950004%該当
1.0999951 / 1.1000449 / 1.1004951 / 1.0995049約5.0293%非該当

丸め区間から実体の保守的範囲を0.00003–0.00005、値幅を0.00099–0.00101とすれば比率は約2.9703–5.0505%にまたがります。市場の確率ではなく入力精度の不確かさです。データが五桁しかなければその精度で分類し、隠れた桁を捏造しません。値幅が小さいことや取引の少なさだけから真偽や参加者の意図も断定できません。

確定時点と売買価格を区別する

形成中のCは最終終値ではありません。次の足がdojiの高値・安値を超えて確定する条件は、両足の確定後に初めて利用可能です。週の途中で最終週足を使うこともできません。追加確認は入口や回数を変えますが利益保証にはなりません。

別の架空EUR/USD売り10,000 EURをBid 1.09880で開始しAsk 1.10120で決済すると、不利な差は24 pip、価格損失24 USD。往復手数料2 USDなら合計26 USDです。通常ストップがAsk 1.10170で約定すれば29+2=31 USD。スプレッドはBidとAskの価格に含めたので再加算しません。予定SLは損失上限ではありません。

別の架空GBP/USD売り・1 pip=0.0001
値距離費用前の金額・比率
入口1.2398、予定決済1.249395 pip10,000 GBPなら95 USDの予定損失
目標候補1.2280118 pip118 USD、118÷95≈1.2421
目標候補1.2200198 pip198 USD、198÷95≈2.0842

目標・建値への移動・トレーリングは検証する別ルールで、doji形状から必然的に決まりません。EUR口座ならUSD損益の換算率が必要です。SLの普遍的5–10 pipバッファも、dojiがpin barより平均的に広いという法則もありません。同じ目標なら距離増で距離比は悪化しますが、数量、最低単位、全費用、約定を含めた予算判定が別途必要。最低単位でも予算を超えるなら取引しない選択を残します。

価格側・データ・コンフルエンスの検査

MT5の通常の店頭銘柄はBid足、取引所銘柄はLastによる足を使います。実際の売買価格Bid/Askとは区別してください。図の四ティックはBid 1.1000、1.1020、1.0980、1.1000、スプレッド2、2、2、8 pip。Askは1.1002、1.1022、1.0982、1.1008です。Bidは実体0・値幅40 pip=0%、Askは実体6・値幅40 pip=15%。同じ期間を5%で判定しても結果が違います。

ティック出来高は受信したティックの数で、約定数量や店頭市場全体の売買高ではありません。欠損、時間境界、休日、価格側、配信元と確定状態を記録。H1以上やH4が常に優位、年に何回出るといった主張はこのモデルから導けません。RSI、MACD、上位足などを重ねても独立した証拠が自動的に増えるわけではなく、未来情報を使わず費用込みで比較します。

五つの失敗を防ぐ

  1. 分母を混同しない。値幅比と平均実体比を区別。
  2. 0÷0を0%にしない。
  3. 表示精度を超える桁を推測しない。
  4. 未確定足や次足終値を先に使わない。
  5. Bid/Ask、スプレッドと費用を揃えず形を比較しない。

日本での制度は形状分類と別に確認

金融庁のFX説明では日本の個人向け店頭FXの必要証拠金は取引金額の4%以上、レバレッジ25倍以下です。法人、取引所FX、他のCFDへ一律に流用せず、ロスカットでも証拠金を超す損失があり得ます。外国の免許だけで日本での登録を確認したことにはなりません。税区分は取引商品・相手方・対象年で確認し、ローソク足の形で変わりません。税務記事で区分と記録を分けて学べます。

次に行う再計算

四例A–D、丸め例、BidとAskの例を手計算します。検出条件と集計時刻を固定し、該当・非該当の双方を残してください。売買仮説を評価する場合は全該当例、費用と未約定、未使用期間を含めます。ローソク足の基礎で四値の情報源を確認し、pin barとも定義を比較します。