東京とロンドンの重複を比べる前に、時間窓と足が確定する時刻を決めます。ロンドンの活動開始前に開いた足にも、その後の価格が含まれ得ます。夜間高値を抜けたかの判定は、当時利用できた範囲だけで行います。「朝」という表現も、以下では主に欧州側の朝を指します。

活動時間のラベルは取引所の開場規則ではない

東京・ロンドンのセッションは取引デスクの活動時間を表す慣用ラベルで、中央の取引所が一斉に強制する時刻ではありません。重複は採用する営業時間と日付次第です。それだけで最も厚い流動性や最良の約定条件を証明しません。

BISの地理別売買高は報告sales deskの所在地の集計です。名前付きの日中セッションの出来高でも、ロンドン開始の特定1分に到来する資金でもありません。その比率から「東京をロンドンが全面的に引き継ぐ」と結論できません。

開始時刻が窓内でも、足全体が窓内とは限らない

元の架空観察窓は[00:00,07:00)UTC。06:30という出力時刻はH1の開始で、全区間は[06:30,07:30)。この30分ずれは一部の配信では標準ではなく、ここで明示して仮定した境界です。07:00で分割するには細かいデータが必要です。

横にスクロールすると図全体を確認できます。

H1は観察窓の境界をまたぐ架空M15の開始は06:30、06:45、07:00、07:15UTCで高値100、101、108、109。07:00までの確定2本の高値は101。全H1の高値109は07:30に確定する。H1は窓の境界をまたぐ足の開始時刻はUTC。9810411010010110810906:3006:4507:0007:1507:00まで:高値101全H1[06:30,07:30):高値109全H1の確定は07:30。
架空M15の開始は06:30、06:45、07:00、07:15UTCで高値100、101、108、109。07:00までの確定2本の高値は101。全H1の高値109は07:30に確定する。

M15のO/H/L/Cは順に99/100/98/99.5、99.5/101/99/100、100/108/99/107、107/109/106/108。それぞれ06:30、06:45、07:00、07:15開始。以前の確定足の高値は101以下とします。ひげの上の数字は高値です。

07:00までに完成した最初の2本の最大値は101。全H1はO99/H109/L98/C108ですが、全値の確定は07:30です。「H1開始<07:00」というフィルターだけでは後の高値109を早い窓に混入します。終了時刻、集約境界、時刻の意味を別々に確認。正しいタイムゾーンへ直すだけでは、この問題は解消しません。

重複が1時間か2時間かは、日付と定義次第

説明上の東京を09:00〜18:00JST、ロンドンを現地08:00〜17:00と定義します。JSTはUTC+9で季節変更なし。2026年の英国とポーランドの時計変更は3月29日・10月25日です。営業や祝日、全デスクの稼働を保証する時刻表ではありません。

2026年の日付東京をWarsaw時間へロンドンをWarsaw時間へ共有区間
3月27日・10月26日01:00〜10:0009:00〜18:0009:00〜10:00、1時間
3月30日・10月23日02:00〜11:0009:00〜18:0009:00〜11:00、2時間

東京終了を17:00JSTとする別定義なら、重複はそれぞれ1時間短くなります。ロンドンとNYの重複も現地営業時間と日付が必要で、常にCETの固定3時間とは限りません。特定ペアのスプレッド、深度、実約定を測って比較します。

日本の17:30固定では、ロンドンの同じ局面を比べられない

3月27日と10月26日の17:30JSTはロンドン08:30で、定義した最初の1時間08:00〜09:00内です。3月30日と10月23日の同じ17:30JSTは09:30で、最初の1時間の外です。前者の最初の1時間はJST17:00〜18:00、後者は16:00〜17:00。

同じ日本の帰宅時刻で記録しても、英国側では開始後30分と90分を比べることになります。目的が「ロンドンの最初の1時間」の比較なら、その現地窓を日付付きでJSTへ換算します。目的が「自分の毎日17:30」なら、それは別の観測設計として記録。どちらも自動的な売買推奨時刻ではありません。

夜間レンジを先に定義してから、抜けを評価する

欧州のデスクや発表で条件が変わり得ても、ラベルだけで変動拡大を確定しません。ロンドン開始時点では、定義した東京セッションはまだ1〜2時間残り、その全高安は未知です。代わりに先行区間[00:00,07:00)UTC、つまり7時間を使います。Warsawでは冬01:00〜08:00、夏02:00〜09:00。東京全体ではありません。

対象データが決定前に確定・受信されていることを要求します。別にロンドン最初の1時間08:00〜09:00現地、Warsaw09:00〜10:00を観察すれば、冬1時間と夏2時間の異なる標本長を誤って比較せずに済みます。足の開始は、最終高値を知った時刻ではありません。

元のEUR/USD架空モデルでは1pip=0.0001。先行Bidレンジ1.0990〜1.1020は30pips。後の最初15分のBid終値1.1023は高値を3pips超え、10,000EURをAsk1.1025で購入と仮定します。差は2pips。時間終了の売りがBid1.1011で約定なら(1.1011−1.1025)×10,000=−14USD。往復手数料0.80USD後は−14.80USD、資金調達なし。

約定価格にスプレッドが含まれるので再控除しません。これは選んだ一経路で、典型的な朝や完全な実売買リスク計画ではありません。抜けは継続や次の約定を保証しません。

境界を含むかで、同じ後続価格の意味が変わる

07:00より前のBid高値は1.1020、ちょうど07:00:00のBidだけ1.1050、後の評価Bidは1.1030とします。t<07:00なら高値1.1020で後続値は10pips上。t≤07:00なら1.1050を含み、同じ後続値は20pips下です。結果を見る前に境界条件を明示します。時刻精度の問題と足開始/終了ラベルの問題は別で、どちらも利益の証明にはなりません。

同じ測り方でペアを比較する

EUR/USD・GBP/USDは欧州ニュースに反応し得ますが、夜に必ず静か、ロンドン開始が必ず最活発とは言えません。EUR/JPY・GBP/JPYもアジアと欧州に関わる通貨を持つだけで、初心者に常に最適なペアとは決まりません。銘柄と日付、口座条件ごとに費用と価格挙動を確認します。

同じ日付・抽出法・窓の長さで、高安差、Bid/Ask、手数料、実約定を比較します。発表・祝日も別に記録し、「欧州到来」という物語だけで全差を説明しません。午後の窓がいつも最安という結論も、測る前には置きません。

毎日17:30JSTでも、ロンドンの局面は異なる

毎日17:30JSTでも、ロンドンの局面は異なる東京09〜18JST、ロンドン08〜17現地という説明上の定義。2026年の平日4日で比較。仮定に基づく計算3月27日・10月26日17:30JST=08:30London3月30日・10月23日17:30JST=09:30London
毎日17:30JSTでも、ロンドンの局面は異なる. 東京09〜18JST、ロンドン08〜17現地という説明上の定義。2026年の平日4日で比較。

固定JST観察と、ロンドン最初の1時間の観察は別設計。日付と目的を一緒に保存します。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

3月27日・10月26日
17:30JST=08:30London – 開始30分後。最初の1時間はJST17〜18。
3月30日・10月23日
17:30JST=09:30London – 開始90分後。最初の1時間はJST16〜17。

次の検証手順

  1. 先行窓と日付付き最初の1時間を定義し、確定足だけで高安を保存。どの足の終値・受信時刻かも記録します。
  2. 朝と午後の両窓を観測日のJSTへ換算。実際の取引仕様、休止、コストを比較します。
  3. 事前に決めた境界でレンジを固定し、抜けと失敗の両方を同じルールで記録。成功例だけを選びません。
  4. 複数日付の同時Bid/Ask、手数料、約定費用を含めて比較し、取引時間の測り方へ進みます。バックテストには窓の取り方も再現します。