デモにログインできたら、一つの練習を計画から履歴の照合まで進めます。仮想資金で契約数量を調べ、数量を計算し、注文・約定・費用を確認するのが目的です。利益が出たことだけでは、実口座で同じ結果になる証明にはなりません。開設の操作はデモ口座の開設とログインで別に扱います。

デモ口座で練習できることと限界

デモ口座は仮想資金を使うシミュレーションです。注文操作や、条件を決めたルールの検証に使えます。価格の配信元、利用できる銘柄、費用、期限は提供会社やサーバーで異なります。全てが実口座と同じ約定・費用・利用条件とは限らず、永久無料や本人確認不要も一律には断定できません。

何回クリックしたか、何回取引したかという共通の合格基準はありません。仮想の損失が出ても、計算と操作を再現して説明できれば、その練習には学ぶ内容があります。

公式アプリとサーバーを確認する

公式のアプリやサイトを使い、デモであること、サーバー名、口座通貨を確認します。MT5のAndroid版の公式手順は、サーバーを選んでデモを指定し、そこで提供される口座のパラメーターを設定する流れです。他のアプリや業者では操作が異なります。

デモを使えることと、同じ会社で実口座を開けることは別です。日本居住者への取扱い、契約する法人、金融庁の登録、商品の条件を確認してください。海外のライセンスや日本語の画面だけで、日本での登録や利用資格を確認したことにはなりません。この記事から特定業者への申込みを推奨することはありません。

残高ではなく、練習する計算を先に決める

仮想の残高は、調べたい計算に合うものを選びます。大きい残高そのものが誤りではありません。ただし、その建玉量を小さい実口座へそのまま移すと前提が変わります。EUR、USD、PLN、JPYを同じ金額として扱わず、口座通貨と契約数量を記録します。

仮定の1,500 USDで、計算上の予算を1%と置くなら15 USDです。必要な入金額や適切なリスク率を示すものではありません。

元のPLN例を独立した練習として使います。100,000 EUR/lotという仕様で0.12 lotの買いは12,000 EUR。Ask 1.1002で約定し、現在の決済側Bidが1.1000なら、価格損益は12,000×(1.1000−1.1002)=−2.40 USD。仮定の換算1 USD=4 PLNでは−9.60 PLNです。

建玉を開いた直後:損益と必要証拠金を分ける

横にスクロールすると図全体を確認できます。

デモ建玉を開いた直後の確認仮定の残高10,000 PLN、未実現価格損益−9.60 PLN、有効証拠金9,990.40 PLN、必要証拠金100 PLN、余剰証拠金9,890.40 PLN。残高:10,000.00 PLN未実現価格損益:−9.60 PLN有効証拠金:9,990.40 PLN残高+未実現損益余剰証拠金:9,890.40 PLN有効証拠金−必要証拠金100 PLN証拠金100 PLNは別の損失ではない。
デモの残高10,000 PLN。クレジット(Credit)、手数料、スワップ、その他の拘束額はないと仮定します。必要証拠金100 PLNは練習用に与えた値で、実際の証拠金率から求めた金額ではありません。スプレッドは約定・評価に使う価格に含まれています。

未実現損益は有効証拠金(equity)を変えます。必要証拠金は、その有効証拠金から余剰証拠金(free margin)を求めるときに差し引きます。損益から証拠金を再び損失として引く計算ではありません。

MT5の全体の式にはCredit、手数料、拘束額等も含まれます。この図はそれらがゼロの簡略例です。実際のデモに費用や調整があれば、図と同じ数字になるよう無理に合わせず、その口座の会計処理を照合します。

実際に確認する七つの項目

  1. 1 lotの通貨数量、pip幅、最小数量、数量の刻みを保存する。
  2. 売買方向、決済条件、想定する価格損失を注文前に書く。
  3. 銘柄と数量を確認し、再送信前に注文の状態を読む。
  4. 残高、有効証拠金、必要証拠金、余剰証拠金を別々に確認する。
  5. 決済後に履歴から価格損益と別の費用を再計算する。
  6. わからなかった項目や想定外の結果を残す。残高のリセットで記録を隠さない。
  7. 前提を一つだけ変えて、結果の差を説明する。

仮に10,000 PLN、価格損失の予算100 PLN、20 pips、1 lot当たり40 PLN/pipとします。連続値なら100÷(20×40)=0.125 lot。最小・刻み0.01と仮定して切り下げると0.12 lot、予定する価格損失96 PLNです。費用や不利な約定は含まず、契約数量と換算は説明用の設定です。下限に足りないから切り上げると予算が変わります。

デモの成績を実口座へそのまま移さない

デモは、実際に入金した取引資金を危険にさらす練習ではありません。実口座の約定条件や本人の反応は異なる可能性があります。残高が増えたことや感情の点数を付けたことだけでは、将来の収益性や準備の完了を証明できません。

セント口座でも実資金を失う可能性があります。口座名だけで資金に対するエクスポージャーが小さいとは判断できません。デモの操作練習と、実資金で取引する判断を分けます。

日数や取引回数ではなく、一つの流れを完了する

仕様を保存し、一つの管理されたデモ練習を行い、履歴を残します。再送信が元の要求を置き換えたと思い込まず、新しい約定を作っていないか確認します。同じ架空条件で0.12 lotの買いが二つとも全量約定すれば合計0.24 lotとなり、価格変化に対する金額の感応度は2倍です。

説明できない項目があれば、その項目を次の課題にします。1日10回の売買や、特定の週数で実口座に移る必要はありません。履歴を照合してから、次に変える前提を決めます。

追加の例:三つの約定記録は、三つの注文とは限らない

日本円での別の架空例です。USD/JPYで1 lot=10,000 USD、最小・刻みの条件を満たすと仮定します。注文Aは0.10 lot。その一つの注文が0.06 lotと0.04 lotに分かれて約定すれば、合計は0.10 lot=1,000 USDです。記録が二つあるから0.20 lotになるわけではありません。

未完了と思って別の注文Bを0.10 lot送信し、それも全量約定すると、追加の1,000 USDになります。約定記録は三つですが、合計0.20 lot=2,000 USDです。記録の行数に0.10 lotを掛けた0.30 lotではありません。実際の部分約定や再要求の扱いは注文方式とサーバーの仕様に従います。

架空の約定lotUSD数量
注文Aの約定10.06600
注文Aの約定20.04400
別の注文B0.101,000

全てAsk 150.020で買い、直後のBid 150.000で評価するなら、Aだけの価格損益は−20 JPY、AとBの合計は−40 JPYです。費用、時点の差、換算は含めないモデルです。誤って3×0.10 lotと数えると−60 JPYになり、照合に失敗します。

確認する列は注文ID、約定ID、実際の約定数量、残数量、状態です。通信の返答が見えなかったことだけで、注文が受理されていないとは結論できません。これは再送信の安全性を保証する仕組みの説明ではなく、履歴を読む練習です。

約定3行、注文2件、合計0.20 lot

約定3行、注文2件、合計0.20 lot架空のUSD/JPYで1 lot=10,000 USDと仮定。Aの部分約定二つと、追加の注文Bを区別します。仮定に基づく計算注文Aの約定10.06 lot注文Aの約定20.04 lot別の注文B0.10 lot
約定3行、注文2件、合計0.20 lot. 架空のUSD/JPYで1 lot=10,000 USDと仮定。Aの部分約定二つと、追加の注文Bを区別します。

行数に予定数量を掛けず、実際の約定数量を合計します。Aだけで1,000 USD、AとBで2,000 USDです。

小さな画面では横にスクロールするか、図を拡大できます。数値と要点は下のテキストにも記載しています。

注文Aの約定1
0.06 lot – 600 USD
注文Aの約定2
0.04 lot – 400 USD
別の注文B
0.10 lot – 1,000 USD

次の練習に進む前に

デモ環境であることを確認し、今回の前提と結果を保存します。証拠金100 PLNを損失から二重に引いていないか、数量を約定記録の行数で数えていないかを説明してください。わからない場合は注文を増やさず、仕様や履歴から確認します。

デモと実口座の約定・費用の違い、実口座を検討する前の確認、MT4とMT5、取引日誌の照合に進むと、操作の成功と実資金の判断を分けて整理できます。